レスリング・乙黒拓斗 メダル確定に王手! 男子フリースタイル65キロ級

[ 2021年8月6日 11:54 ]

東京五輪第15日 レスリング男子フリースタイル65キロ級 ( 2021年8月6日    幕張メッセ )

1回戦で攻める乙黒(左)(AP)
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 レスリング男子フリースタイル65キロ級の乙黒拓斗(22=自衛隊)が、2回戦でイスマイル・ムスカエブ(ハンガリー)を下し、準決勝進出を決定。メダルに王手をかけた。

 1回戦では落ち着いた試合運びでトゥルガ・トゥムル・オチル(モンゴル)に完勝。2回戦では28歳のハンガリーの実力者にペースを握らせず、4-1で退けた。準決勝では世界ランキング1位の
ガジムラド・ラシドフ(ROC)と激突する。

 18年10月の世界選手権を19歳10カ月で制し、74年大会を制した高田裕司の20歳6カ月を抜いて日本男子歴代最年少の世界王者となった。その後、きつくなった周囲のマークに苦しんだ時期もあったが、見事に輝きを取り戻した日本レスリング界の若きエース。フリースタイル74キロ級の兄・圭祐(24=自衛隊)は5日に1回戦で敗退しただけに、兄の思いも背負ってリングに上がっている。

 自身初の五輪でのメダル獲得へ、あと1勝。その先の頂点もはっきりと視界に入ってきた。

 ◆乙黒 拓斗(おとぐろ・たくと) 1998年(平10)12月13日生まれ、山梨県笛吹市出身。山梨農林高で競技をしていた父・正也さんの影響で、兄・圭祐とともに4歳で開始。石和南小卒業後にJOCエリートアカデミーに入り、東京・帝京高でインターハイ3連覇。15年世界カデット54キロ級優勝。山梨学院大に進学し、2018年の世界選手権で優勝。20、21年のアジア選手権を連覇した。乃木坂46のファンで、趣味は動画観賞。1メートル73。右構え。

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