レスリング・乙黒拓斗 “日本の若きエース”余裕の初戦突破 男子フリースタイル65キロ級

[ 2021年8月6日 10:35 ]

東京五輪第15日 レスリング男子フリースタイル65キロ級 ( 2021年8月6日    幕張メッセ )

1回戦でモンゴル選手に勝利したレスリング男子フリースタイル65キロ級の乙黒拓斗(上) (AP)
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 レスリング男子フリースタイル65キロ級の乙黒拓斗(22=自衛隊)が、1回戦でトゥルガ・トゥムル・オチル(モンゴル)を下し、2回戦進出を決めた。

 乙黒拓は第1ピリオドで相手の背後を取って2ポイントを先制。第2ピリオドも4ポイントを奪うなど、終始落ち着いて試合を進めて、6-3で勝利した。

 18年10月の世界選手権を19歳10カ月で制し、74年大会を制した高田裕司の20歳6カ月を抜いて日本男子歴代最年少の世界王者となった。その後、きつくなった周囲のマークに苦しんだ時期もあったが、見事に輝きを取り戻した日本レスリング界の若きエース。フリースタイル74キロ級の兄・圭祐(24=自衛隊)は5日に1回戦で敗退。兄の思いも背負って、弟が金メダルを目指す。

 ◆乙黒 拓斗(おとぐろ・たくと) 1998年(平10)12月13日生まれ、山梨県笛吹市出身。山梨農林高で競技をしていた父・正也さんの影響で、兄・圭祐とともに4歳で開始。石和南小卒業後にJOCエリートアカデミーに入り、東京・帝京高でインターハイ3連覇。15年世界カデット54キロ級優勝。山梨学院大に進学し、2018年の世界選手権で優勝。20、21年のアジア選手権を連覇した。乃木坂46のファンで、趣味は動画観賞。1メートル73。右構え。

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