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競歩銅・山西利和の人生最大の選択、京大大学院進学か就職か――おじが語る素顔

[ 2021年8月6日 10:17 ]

東京五輪第14日 陸上競歩男子20キロ ( 2021年8月5日    札幌市内 )

銀メダルを獲得した池田向希(左)と銅メダルの山西利和
Photo By 代表撮影

 陸上の競歩20キロで銅メダルを獲得した山西利和(25=愛知製鋼)のおじで、ラグビーのSHとして同大で全国4強、社会人のワールドでも活躍した山西伸幸さん(52)が祝福をした。

 トシ、銅メダル、おめでとう。これで少しは喜べるんじゃないかな。18年アジア大会の銀も、19年世界選手権の金も、すごいことをやってのけたのに、いっつも冷静やったなあ。正直、こっちは「もうちょっと喜べよ」って思っていたよ。クレバーで、常に完璧を求め、満足しない。五輪で銅メダルは本当にすごいことだけど、トシのことだから、また、クールな感じなのかな。

 トシは、実は悩んでいました。3年前ですかね。京大工学部を出て京大大学院へ進むのか、就職をするのか。ある日、突然電話がかかってきました。

 工学部の学生の大半が大学院へ進む中、就職をしていいものなのか。就職をするなら、競技を継続することで社業に遅れが出ないか、周囲に迷惑をかけないか。社会人でラグビーをプレーした私に、相談をしたかったんだと思います。生真面目なトシらしい苦悩でした。

 あのとき、確か「日の丸なんて背負いたくても背負えるもんじゃない。五輪を狙えるなら、狙え」という話をしました。競技を一生懸命して、職場ともコミュニケーションを取れば、必ず会社には理解してもらえる。自分の経験から、就職を勧めました。

 本当にストイックな男です。山西家は毎年、正月に親せきが集まります。京都市内のホテルで昼食を取って、そこからトシの実家へ行くのがパターンなんですけど、みんなが車で移動するところ、トシは1人だけ着替えて、10キロを歩いて帰るんです。それがまた、すごいスピードで歩くんです。年末年始でもやると決めたことはやる。その姿勢が、表彰台へ導いたのでしょうね。

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