女子やり投げ・北口榛花は12位 4投目以降に進めず 日本勢57年ぶり決勝の舞台でビッグスローならず

[ 2021年8月6日 21:30 ]

東京五輪第15日 陸上女子やり投げ決勝 ( 2021年8月6日    国立競技場 )

<陸上女子やり投げ決勝>決勝に臨む北口(撮影・会津 智海)
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 女子やり投げ決勝が行われ、北口榛花(23=JAL)は1投目で53メートル45、2回目はファウルとなり、勝負の3投目は55メートル42。12人中12位に終わり、ベスト8が進む4投目以降に進めなかった。

 3日の予選で62メートル06をマークし、全体6番目の記録で決勝進出を決めた。同種目の日本勢では64年東京五輪の佐藤弘子、片山美佐子以来、57年ぶりの決勝進出。その舞台で日本勢の最高成績、1932年ロサンゼルス五輪の真保正子の4位越えはならなかった。

 旭川東時代、若い東京五輪代表候補を強化する日本陸連の「ダイヤモンドアスリート」に選ばれ、日大に進学。しかし、1年時は右肘を痛め、試合出場をシーズン中に断念。2、3年時をやり投げのコーチが不在で不振にあえいだ。

 18年11月に現状を打破すべく、フィンランドの勉強会へ参加。そこでやり投げ王国といわれるチェコとのコネクションが生まれ、チェコ出身のデービッド・セケラック・コーチの指導を受けた。コロナ禍の昨年は3月に緊急帰国。国内で“通信教育”を受けたが、チェコ語の習熟不足で指示とは違う練習をしていたこともあった。年が明けてようやく直接指導を受けられるようになり、今大会は同コーチが来日。「とにかく速く走れと言われた。凄くしつこく」と北口。課題を克服する助走が好記録を生んだ。

 ◇北口 榛花(きたぐち・はるか)1998年(平10)3月16日生まれ、北海道旭川市出身の23歳。旭川東高校で陸上を始めるまで、バドミントン、競泳でも活躍した。日大に進学し、19年からチェコ人コーチのセケラック氏に師事。同年に2度日本記録を更新した。自己ベストは66メートル00。スイーツ好き。1メートル79。

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2021年8月6日のニュース