劇作家・谷氏セクハラ提訴で舞台中止 南果歩「致し方ない判断」29歳劇団員女性が550万円損賠請求

[ 2022年12月17日 04:50 ]

南果歩
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 東京電力福島第1原発事故が題材の作品で知られる劇作家谷賢一氏(40)の舞台が急きょ中止になった問題で、セクハラを告発する手記をインターネットに投稿した劇団員の女性が、谷氏に550万円の損害賠償を求め東京地裁に提訴していたことが16日、分かった。11月24日付。

 女性は谷氏主宰の劇団に所属する女優の大内彩加(29)。18年6月~21年3月、日常的に胸や尻を触られるなどし、現在精神疾患で治療を受けているという。

 谷氏は大内の主張について「事実無根および悪意のある誇張に満ちている」とウェブサイトで反論。一方で、谷氏が所属する劇団「青年団」主宰の平田オリザ氏(60)は劇団のサイトで「大筋の告発は事実であったと思われる」とし、谷氏の退団を発表した。

 16~19日に福島県南相馬市の劇場で全5公演を予定していた舞台「家を壊す―他、短編―」は中止となった。出演予定だった女優の南果歩(58)は「(大内の)並々ならぬ心情を思うと、致し方ない判断だと思う」とツイッターに思いをつづった。

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