【芸人イチオシ】「普通の服着たい」けど…“国民的”ZAZYへの道のり半ば「今はもっと肌を見せて…」

[ 2022年12月17日 09:00 ]

全身ピンクの衣装でキメるZAZY
Photo By スポニチ

 フリップ芸と「なんそれ!」の決めゼリフでおなじみのピン芸人ZAZY(34)は人と違うことが大好きな変わり者。全身ピンクの衣装に金髪ロン毛、背中の翼がトレードマーク。しかし、芸歴10年目の今、個性の塊のような格好から普通の服へのモデルチェンジを考え始めている。

 「日本国民全員にZAZYが浸透した2、3年後に普通の服を着たい」

 壮大な目標とともに衣装のリニューアルを夢見る理由はリアルに生命の危機を感じているからだ。ひとり芸日本一を決める「R―1グランプリ」で2年連続準優勝を果たした売れっ子は、TV番組でロケに出ることも多い。年中ホットパンツ姿の彼にとって冬は地獄の季節だ。極寒の中、露出の多い衣装で行うロケはもはや拷問。いくら天使のような翼がついたファンタジーなビジュアルでも寒さを幻にすることはできないようで「今はまだ30代だからなんとか耐えられているけど、60歳になっても冬場にホットパンツでチューブトップ着ていたら死ぬんじゃないですかね」と不安げな様子だ。

 今ですらスタッフからあり得ない量のカイロを渡されるそうで「60歳で今の格好だったらスタッフさんの気の遣い方とか尋常じゃないと思う」と命だけでなくロケにも支障が出ないかと今からヒヤヒヤしている。「(スタッフに)気をつかわせないようにするためにも50歳手前くらいで温かい服着て普通の靴でテレビ出たい」と希望を語るが、“国民的ZAZY”への道のりはまだ半ば。普通の服でテレビに出るのはしばらく先になりそうだと話し「今後もまだまだいろいろなものを付け足していくし、今はもっと肌を見せていく時期だと思う」と個性も露出度もさらにアップしていくという。

 そんな絶賛進化中のZAZYの目標は子供番組への出演と世界進出だ。どちらも先駆者の少ないがチャンスは十分。コミカルなイラストとテンポの良いリズムが特徴のネタは、ちびっ子たちから絶大な人気を誇る。代表的なネタ「絹江お婆ちゃん」の「♪きぬえにパンパン」をマネする動画がSNSに多く投稿され、日本中で“リトルZAZY”が増殖中で「意外とファン層が広いんです」とニヤリ。さらに子供を持つ親から「いつも子供と一緒に見ています」とメッセージをもらうそうで、既に子供番組の視聴者層を完全に取り込み、後はオファーを待つのみだ。

 世界進出でも独自の笑いのスタイルは強みになる。海外を目指す上で必ずぶつかるのが言葉と文化の壁だが「漫才とかコントと違って文化的背景もあまりないから、ある程度言語変えるだけでできるんじゃないか」と自信満々。今にも背中の翼で世界に向けて羽ばたきそうな勢いで「どの程度ウケるのか一回挑戦してみたい」と目を輝かせた。

 海の向こうから「なんそれ!」の大絶叫が響く日も近いのかもしれない。

続きを表示

この記事のフォト

2022年12月17日のニュース