“リーチ・マイケル2世”報徳学園・石橋チューカ 日本代表へと成長支えた「2人の母」

[ 2022年12月17日 10:00 ]

17日放送のTBS「バース・デイ」は、リーチ・マイケル2世”との呼び声も高い報徳学園ラグビー部・石橋チューカに密着した(C)TBS
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 17日放送のTBS「バース・デイ」(土曜後5・00)は“リーチ・マイケル2世”との呼び声も高い報徳学園(兵庫)ラグビー部・石橋チューカ(3年)に密着し、190センチ、95キロの肉体を作り上げた秘密に迫った。

 報徳学園ラグビー部は全国高校ラグビー大会(花園)に47回の出場を誇る強豪で、現在の部員は3学年合わせて101人。その中でひと際大きな体格を持つのが3年生のエース・石橋。190センチ、95キロを生かしたパワーに加えて、豊富な運動量とスピードも兼ね備えており、2年生から高校日本代表候補に選ばれる逸材だ。

 “リーチ・マイケル2世”とも呼ばれる石橋に“本家”の日本代表主将・リーチは「バケモノ。足も速いし、フットワークも軽くて、何よりもあのサイズであれだけ足が速かったら、すごくおもしろい選手になるなと。“リーチ・マイケル2世”とかって言われているかもしれませんが、それ以上」と評した。

 石橋にはかなえたい夢がある。それは「プロラグビー選手になって、日本代表になって、(親に)家を建ててあげたい」と、3兄弟の末っ子として生まれ、2歳の頃に両親が離婚。女手一つで3人を育ててくれた母・淳子さんに恩返しをしたかった。

 成長を支えたのは母・淳子さんだけではない。現在、石橋は学校の寮とは別の場所に住んでいた。そこには血のつながりはないが、石橋にとって「もう一人の母」高木さよこさんも住んでいる。高木さんの家で下宿するのには訳があった。2人の間を取り持った報徳学園コーチ・泉氏は「(石橋の)母親がずっと働いているような人だったので、そういう意味ではしっかりと朝、昼ごはんと付いて、話をする人がいて、相談する人もいた方がチューカにとってもいいのかなと」と明かした。

 高木さんは、石橋を引き受ける際に母・淳子さんと、ある約束を交わしていた。それは「今から私はこの子を大きくするのが生きがいやから、そればっかり頑張るわ」。この言葉を伝えられた母・淳子さんは涙を流したという。高木さんはバランスの取れた食事で石橋を入学前の体重75キロから20キロも増やすなど、心と体づくりを支えた。

 自分を育ててくれた2人の母に恩返しを。その第一歩として、高校最後となる花園出場へ。順調に勝ち進み決勝に進出した報徳学園。花園切符へあと1勝の前に立ちはだかるのは県内最大のライバル・関西学院。決勝カードでは直近10度の対戦で、報徳学園が6勝4敗と勝ち越しているものの、実力は5分。果たして花園切符をつかむことはできるのか。結果はいかに。

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