【Sexy Zoneに聞く】初のドーム公演「ジャニーさんに見せたかった」 “大きくなる”結果で恩返し

[ 2022年12月17日 04:00 ]

ピンクのジャケットでポーズを決めるSexy Zone(撮影・沢田 明徳)
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 Sexy Zoneの初ドームツアー「ザ・ハイライト」が16日、東京ドームで開幕した。2011年11月のデビューから11年。松島聡(25)は「僕たちの夢がかなったよ!皆ありがとう!魂込めて命懸けでステージに立ちます」と、とびきりの笑顔でセクシーラバーズ(ファンの総称)に感謝を伝えた。 中島健人(28)は「人生に一回しかないファーストドーム、その瞬間をこうして皆さんとメンバーと一緒に迎えることができた」と感慨。メンバーはそれぞれ夢のひとときを思い思いにかみしめた。

 【メンバーと一問一答】

 ――初日を迎えた気持ちは?
 中島「感慨深いですね。14年前に初めてジャニーズJr.時代に東京ドームにバックとして嵐先輩のコンサートに出演した時代をリハ中に思い出した。昔、外周を旗振って踊ってたなとか。そこから10年以上経ちましたけれど、このメンバーじゃないと今この最高のタイミングで、ドームには立てなかったと感じます」
 松島「すごい緊張しています。デビュー前からずっと支えてくれていたファンの皆さんの思い、スタッフさん、ジャニーさんと、僕らだけじゃなくていろんな人の思いが乗っかっている。みなさんの気持ちに応えられるパフォーマンスを届けられたらと思っています。昨日もリハをしたんですけどまだ実感が湧いてなくて、すごく不思議な感覚です」
 佐藤「デビュー当時からライブツアーをやった時に、まだホールツアーとかアリーナツアーだったんですけど、“ドームに立ちたい”と言ってた。当時はビックマウスと言われたこともあったんですけど、時間は少しかかりましたけれど、夢を現実にすることができて感慨深いです。僕たちの夢がファンの皆さんの夢になっていたと思うので、なんでかなわないんだろうと思っていた部分もあったとは思う。こうやってかなう日が来て嬉しいですし、心の底から楽しんで東京ドーム、大阪ドーム、京セラドームと盛り上げていきたいなと思っています」
 菊池「デビューして11年経ちましたけど、11年経ってもなおこんなにワクワクすることができる。この仕事のやりがいのうちの1つだなと思います。デビューしてすぐドームに立つグループもたくさんいて、僕はずっと“すっげーかっこいい”なと思ってて、“いいなー、いいなー”と思っていた。でも逆に10年超えてからドームに立つということが決まった時のうれしさとか、ワクワクとか、早かったり早くなかったりそれぞれ良さがあるんだなとすごくかみ締めるリハーサルの期間でした。あとは本番に立った時にこの気持ちがどうなるかというのも楽しみの1つとなっています」

 ――中島さんが最高のタイミングとおっしゃったのはどういう意味?
 中島「やっぱりメンバー全員がすごく輝いている、そんなタイミングだと思うんですよね。おのおの、主演舞台、主演ドラマ、主演映画とか数々のたくさんの方にお褒めの言葉をいただける場所に一人一人が立っている。この前の“MEN OF THE YEAR”をいただいたりとか、グループとしても名誉ある機会を今年はたくさん経験させてもらった。そのタイミングでこの12月にドームというのはまさに最高のタイミングだなと思いますし、これがいいスタートダッシュになるんじゃないか」

 ――今が1番セクシーということ?
 中島「そうですね。常にそうありたいと思っています。やっぱり今が一番セクシーと思ってなきゃダメだと思うし、魅力的なパーソナリティーであるためには常に上を目指していく。その期間の中でこの12月にドームができるというのは、すごくいいタイミングじゃないかな」

 ――東京ドームと言えば、ジャニー喜多川さんのお別れ会もあった場所。特別な場所であると思いますが、改めてジャニーさんに対する感謝はありますか?
 佐藤「やっぱりジャニーさんに見せたかったなというのはありますね。亡くなってしまったのでそこはかなわないですし、僕らがいつドームができるかはやっている時は分からなかったので、“いつか見せたいね”とメンバーと話したこともあった。ドームにSexy Zoneが立ってる景色をジャニーさんが見てくれたら、ここまで大きくなったじゃないですけど、恩返しが一つできるかなと思って、見せたかったとは思ってました。でもかなわないことではあるので。ただ、Sexy ZoneはSexy Zoneらしく、個性を大事にというか、一人一人の個を大事に育ててもらった。今年は特に個人の仕事、主演舞台や主演ドラマ、バラエティーであったりをそれぞれが頑張って、グループで東京ドームというグループのアーティストの活動でて1年の締めくくる。本当にみんなが目指している夢の場所に立てたことはジャニーさんが最初に言ってくれた“個性を大事にしていけばグループというものが大きくなるんだよ”というのが僕らが結果で見せられていると思う。褒められているとは思いませんけど、“言ったとおりでしょ”ということは思ってくれているような気がします」
 菊池「もしジャニーさんがいたらどんな感じだったのかなと想像するんですけど、見てくれたらジャニーさんも好きなライブになってるんじゃないかなと特に今回に関しては思いますね。“今回Youたち違うんじゃない”と。ジャニーさんの好き嫌いもあるし、それを僕らもやってて分かっていて、“ただ、こういうふうに見せたいんだよね”って言って納得してもらうというのが今までだったので。ただ、今回に関してはジャニーさんもすごい好きな、気に入ってくれるライブだなと思う。一方でジャニーさんいても来なかったんじゃないのかなという思いもあります。なんか恥ずかしがって来ない感じもするんですよ。“僕いいよ”とか言って。ドームにジャニーさんいるのあんまり見たことなかったので。帝劇(帝国劇場)とか日生(劇場)とかアリーナくらいならこそっと来てくれるんですけど」

 ―野球大会はやってますよね?
 佐藤「あれはジャニーさんが楽しんでる。監督なんで。プレーヤーみたいなものなんで」
 菊池「それもジャニーさんらしいかな。でも見てくれていたら気に入ってくれるライブだと思いますね、今回は」

 ――軌跡を追うような構成になっていると思いますがどの辺をジャニーさんは気に入ってくれそうですか?
 菊池「とにかく今回は派手なんですよ。それはもちろん機構とかステージングとかもですけど、僕たちの軌跡とおっしゃっていただいたように僕たちの昔の曲を掘り出してやってみたりとか、昔の衣装を掘り出してやってみたりとか。昔の衣装ってジャニーさんがかなり意見してくれていたものなので、とにかく派手なんですよ。それを今サイズもピッチピチなんですけどもう一回着てみた時にやっぱり東京ドームでもはえるんですよね。東京ドームの想定をして作ったわけではないと思うんですけど、モニター見た時の絵力がものすごく強い。そういった意味でも楽曲も衣装も全部が昔のを掘り起こしている分、より華やかになっているかなと思う。ジャニーさんが特に派手なのが好きな人なので、派手でキャッチーで明るい感じ。そういう要素が相まってジャニーさん絶対好きだろうなとは思います。あと、昔よくやってた一曲の中で2曲くらい同時に歌ったりするのジャニーさんすごい好きだったんですよ。10何年くらい前に。僕ら『Cha-Cha-Chaチャンピオン』と『男 never give up』をマッシュアップで2つ同時に歌った。そういうのを取り入れたりしているので、気にいると思います」

 ――今回のセットリストはファンが喜びそうだと感じているんですけど、新曲はどんな思いを込めた?
 佐藤「基本的に僕らは風磨くんが軸となって演出をしている。でも皆が思っているのは、僕らの軌跡、ジャニーズらしさなど今まで僕たちが大事にしてきたこと、そこを大事にして決めていったところがあります」

 ――演出のクレーンに込めた思いは?
 菊池「とにかく近くにいけるものがほしいよねと全員から話が出て、いろんな案の中からみんなでチョイスした。今までジャニーズの方がやってきたクレーンよりもっと近くに行けないかと無理を言ってやってもらったんですけど、まあ高くてガクガク震えながらやってます。お客さん入って、曲がかかれば幾分か怖くなくなるけど揺れはすごいですね。
 佐藤「消防のはしご車だったら日本で数台のレベルなのかな。下見ないようにしてます。現実がわかっちゃうので」
 菊池「本当に2階席と同じレベルの目線までいくので。下見ると早くおろしてくれと思っちゃいますね(笑い)」
 佐藤「花道ががーっと上がったら面白いなとか、小さいころ考えてたんですけど」
 菊池「それに近いよね」
 佐藤「一番ファンの方に近づける構造になったので、ジャニーズの定番になっていくんじゃないかと思ってますね」

 ――松島さんは髪色も変わりましたが。
 松島「ニューヘアで気合いを入れて。ホワイトに見えるようにしたくて」
 佐藤「ホワイト?」
 菊池「照明当たったらね」
 松島「いろんな色に見える。ギリギリまで染めてた。いつもライブの時は変えてます。ホワイトは初」

 ――何で白?
 中島「イノセントな状態で、会場の皆といろんな色に染まっていくといういみだよね」
 松島「そうです」
 佐藤「自分の言葉で言った方が(笑い)」
 松島「いろんな自分を見せていけたら良いなって」
 菊池「挑戦したことなかったからね」
 松島「そう、挑戦したことなかったです」

 ――デビューの時は震災があった年。今はコロナがある。改めて12年目に入って、エンタメで日本を元気にという思いは?
 中島「今年は世界情勢も大変だったりいろんなことがあったけど、誰しもがエンターテインメントを糧にして明日を生きる力を養っていたと思う。自分たちも11年、紆余曲折あった中でも、セクシーラバーズの方が待っているからこそ、アイドルという道を歩めたという自負がある。今年はきっとエンタメで力をもらって明日を生きる力の源になった方がたくさんいると思う。僕たちも12月に1年の集大成にエンターテインメントに対して全力で愛情を乗せて解き放てるのは貴重なタイミングだと思いますし、自分たちをきっかけに明日も頑張って楽しんで生きようとたくさんの方に思ってもらいたい」
 菊池「僕らは本当にこのお仕事をさせていただいてるからこそ出来ることがある。当時Jr.でしたがMarching Jがあって、僕らだからできることだと痛感した。今はコロナですけど(堂本)剛くんがLINEのスタンプの収益を寄付した。もちろんボランティア活動とか募金活動もそうですけど、僕たちは目の前のエンターテインメントにひたむきに向き合って精一杯パフォーマンスしていくことが、誰かの元気になるならやりたいと思う。それを僕らは楽しくできているので、楽しくやってその輪が広がっていくならこんなにステキなことはない。この活動にいそしみたい」

 ――ひとつの夢がかなった。これから先はどんな夢を追いたい?
 菊池「東京ドーム、京セラドームやらせていただいて、また来年もできたらいいなと思いまあすし、ゆくゆくはドームの数を増やしていけたら。あとは場所じゃなくて、僕たちがパフォーマンスすることがひとつの意義だと思うので、とにかくそれぞれソロで活動が多いですけど、グループで集まってライブをやることが夢」
 佐藤「デビュー当時と同じく大きなことを言わせてもらうと、国民的なグループになっていかなきゃいけないなあと。東京ドームに立った人は大きな夢を語るべきだとおもいますし、高みを目指していく使命があると思う。国民的になるというのを全員で追いかけるべきかなと思ってます」
 松島「心の支えになれたらいいなというのが一番。当たり前のことが当たり前じゃなくなってきてて、僕らもみなさんも常に不安と隣り合わせで生きてらっしゃると思う。その時に僕たちのことを思って元気を出してもらうことが一番。ファンの方と今よりも濃くつながれる場所を増やしていけたらいいなと思います。その時にベストなパフォーマンスを届け続けたい」
 中島「“セクシーよ大志を抱け”という感覚でずっと生きてきた。大志抱きながらもここまで生きてきて、こんなにもお客さんが待っていてくれるんだなって。まだ夢がかなってない、これからステージに立って夢を叶える。その先で何か夢が見つかるかもしれない。ひとつあるとしたら、いろんなお仕事とかで外国に行く機会があって、僕たちの音楽を聴いていただく機会があったんですよ。僕らの音楽は本当に外国の方にウケが良かったので、いろんな僕らの音楽を輸出していきたい。(ワールドカップ決勝に進んだ)メッシとエムバペに聴いてほしいですね(笑い)」

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