「超人ロック」銀河系のかなたへ…聖悠紀さん死去 72歳 20年パーキンソン病公表も最後まで情熱衰えず

[ 2022年12月17日 04:59 ]

肺炎のため10月30日に亡くなっていた漫画家の聖悠紀さん
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 SF漫画「超人ロック」シリーズで知られる漫画家の聖悠紀(ひじり・ゆき、本名長谷川清俊=はせがわ・きよとし)さんが10月30日に肺炎のため死去した。72歳。新潟県出身。少年画報社ヤングキングアワーズ編集部が明らかにした。葬儀・告別式は近親者のみで行った。来年にお別れの会を予定している。

 2017年11月に慢性副鼻腔(びくう)炎の手術を受けた後、経過診断のため訪れた病院で心停止となったが蘇生し、翌12月に手術した。20年6月には、パーキンソン病で闘病中であることを公表。病気が進行しており、「以前のような絵を描くことはできませんが、これからもできる限り描いていきたいです」と復帰に意欲を示していた。

 聖さんは高校在学中の1967年に仲間内で作る作品誌に「超人ロック ニンバスと負の世界」を掲載。特徴的な髪形で、圧倒的な超能力を持つ「超人ロック」が誕生。聖さんの代名詞となった。71年にプロデビューして以降は掲載誌を替えながら“ロック”を50年以上にわたって連載した。毎年6月9日は数字の語呂合わせから「超人ロックの日」とされ、聖さんのツイッターには、ファンたちからイラストやコメントが寄せられていた。

 ロボットアニメ「超電磁マシーン ボルテスV」や「闘将ダイモス」のキャラクターデザインも担当。21年1月号の「ヤングキングアワーズ」(20年11月発売)から、連載中の「超人ロック カオスブリンガー」は休載となっていた。

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