若狭勝弁護士 葉梨法相“死刑はんこだけ”発言に「彼の法務大臣としての見識を弱めてしまう、非常に残念」

[ 2022年11月11日 10:17 ]

弁護士の若狭勝氏
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 元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士がが11日放送の日本テレビ「スッキリ」(月~金曜前8・00)にVTR出演。葉梨康弘法相(衆院茨城3区選出)の失言について言及した。

 葉梨氏は9日、都内の会合で「法務大臣になりまして3月(みつき)になるんですけれども、だいたい法務大臣というのは朝、死刑のはんこを押しまして、昼ニュースのトップになるのはそういう時だけという地味な役職」と述べ、さらに「今回は、旧統一教会(世界平和統一家庭連合)の問題に抱きつかれてしまいました。ただ抱きつかれたというよりは、一生懸命その解決に取り組まなければいけないということで、まぁ私の顔もいくらかテレビでですね、出るようになった」とも語った。これをめぐり、与野党から批判の声が上がり、葉梨氏は10日、自身の発言を謝罪した。8月の初入閣後、死刑は執行されていない。

 若狭氏は「法務大臣としてパーティーの席上でそういう発言をする、言葉を述べるっていうのは不適切極まりない」と断罪。「政治家の適任性、資質を疑われるという面は確かにある」と見解を示した。

 「法務省というのがそもそも国民の人権にかかわる、いわば民主主義、法治国家における礎、基礎、要という役所・部署であります。その司令塔であります、法務大臣という位置づけであります。(葉梨氏は)もと警察官僚だったこともあり、法務大臣としては適任だと私自身は見ていました。今回の発言をするというこは、彼の法務大臣としての見識を弱めてしまう、非常に残念なことだと思っています」とコメントした。

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2022年11月11日のニュース