豊島九段 プレーオフ含む4連勝が藤井王将への挑戦条件!王将リーグ服部戦始まる…戦型は角換わり腰掛け銀

[ 2022年11月11日 12:21 ]

豊島将之九段
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 将棋の第72期ALSOK杯王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)挑戦者決定リーグは11日、東西の将棋会館で2局を行い、豊島将之九段(32)は大阪で、服部慎一郎五段(23)との対局が午前10時に始まった。対戦成績は1勝1敗。先手は豊島で角換わり腰掛け銀へ進んだ。

 ここまでのリーグ成績は豊島が2勝1敗で服部は1勝3敗。藤井聡太王将(20)=竜王、王位、叡王、棋聖を含む5冠=への挑戦権争いはこの日対局がない羽生善治九段(52)が5勝で単独トップを走り、他に可能性を残すのは豊島のみ。

 第65期以来の挑戦へ優位な立場にある羽生を豊島が逆転するにはリーグの残り3局、この日の服部、15日の渡辺明名人(38)=棋王との2冠=、22日は羽生を倒して3連勝し、さらに5勝1敗で相星になる羽生とのプレーオフを制する必要がある。

 新旧勢力が入り交じった計7人による少数精鋭リーグで、4連勝することが第67期以来5期ぶりの挑戦権へたどり着ける唯一の術。先手の利を生かしたい豊島は51手目▲5五歩と天王山へ歩を進め、できた5六のスペースへ手持ちの角を配置して服部陣の左右をにらむ好形を築いた。

 対して服部は62手目、8筋から飛車を5一へ転回させ、角頭攻めを狙ってそのまま昼食休憩に入った。持ち時間4時間のうち豊島は54分、服部は1時間5分消費した。昼食メニューは豊島がカレー定食(やまがそば)、服部は珍豚美人(イレブン)。対局は午前12時40分に再開される。

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2022年11月11日のニュース