【鎌倉殿の13人 バトルロイヤル】苛烈パワーゲーム“勝者”は義時 ついに執権名乗る!八田知家が隠居

[ 2022年11月11日 10:00 ]

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第42話。ついに執権を名乗る北条義時(小栗旬・右)(C)NHK
Photo By 提供写真

 俳優の小栗旬(39)が主演を務めるNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜後8・00)は13日、第43話「資格と死角」が放送される。前回第42話(11月6日)の話題のシーンを振り返る。

 <※以下、ネタバレ有>

 稀代の喜劇作家にして群像劇の名手・三谷幸喜氏が脚本を手掛ける大河ドラマ61作目。タイトルの「鎌倉殿」とは、鎌倉幕府将軍のこと。主人公は鎌倉幕府2代執権・北条義時。鎌倉幕府初代将軍・源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男。野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。物語は、江戸幕府まで続く強固な武家政権樹立を決定づけた義時と朝廷の決戦「承久の乱」へと向かう。三谷氏は2004年「新選組!」、16年「真田丸」に続く6年ぶり3作目の大河脚本。小栗は8作目にして大河初主演に挑んだ。

 第42話は「夢のゆくえ」。幕府における地位を盤石とした北条義時(小栗)だが、将軍家領の年貢を減らしたい3代鎌倉殿・源実朝(柿澤勇人)や北条泰時(坂口健太郎)が気に障る。のえ(菊地凛子)に勧められ、執権を名乗ることを決断した。

 のえ「いっそのこと、執権になってはいかがですか。執権になってしまえば、誰も文句は言えません。名乗ればよいのでしょう。名乗ってしまいましょう」「何がお嫌なのです」

 義時「執権といえば、北条時政。政をほしいままにして、鎌倉を追われた男の肩書だ」

 のえ「考えすぎです。悪い癖ですよ」「執権北条義時。よいではないですか」

 「名乗るつもりはなかったが、その方が都合がいいのだ」という盟友を、三浦義村(山本耕史)は「よう、執権殿」「遅かったぐらいだ、執権殿」と冷やかした。

 13人の宿老の1人、常陸の御家人・八田知家(市原隼人)は実朝の“夢の渡宋計画”の世話役となり「俺はこの仕事を最後に、隠居しようと思っている。最後に夢のある仕事に出会えた。この船が完成すれば、思い残すことはない」と宣言した。

 そして「牧氏事件(牧氏の変)」により伊豆へ流罪となっていた北条時政(坂東彌十郎)を、泰時と平盛綱(きづき)が見舞った。時政は坂東の女(おなご)・サツキ(磯山さやか)と穏やかな暮らし。「北条時政は、この後、78年の生涯を閉じた。鎌倉を追われてから、10年後のことである」(語り・長澤まさみ)――。

 「13人の合議制」発足後、御家人たちによる激しいパワーゲームが展開されたが、残る“13人衆”は義時と文官3人。義時が“勝利”を手中に収めた。

 【13人衆】[北条](1)北条義時[文官](2)大江広元(3)三善康信(4)二階堂行政(隠居=第42話)

 【鎌倉殿の13人 バトルロイヤル】13人の宿老のうち、劇中、その最期や鎌倉を去ったことなど“退場”が言及された人物。カッコ内は討った人物、要因(※印は推定、遠因)

 <第28話>[文官]中原親能(三幡の乳母夫だったが、三幡が病死。出家し、鎌倉を去る→京にいることが判明=第32話)、[相模]梶原景時(上洛を計画したが、北条義時が阻止→首桶=第29話)

 <第29話>[相模]三浦義澄(病死※北条時政が振り払う)、[武蔵]安達盛長(比企能員「奸賊梶原景時がいなくなりましたな。義澄と盛長も去り、もはや宿老たちの評議はあってないようなもの」)

 <第31話>[武蔵]比企能員(北条義時・時政の騙し討ち&仁田忠常)

 <第36話>[武蔵]足立遠元(政子に相談し、鎌倉を去る)

 <第38話>[北条]北条時政(伊豆へ流罪→サツキと穏やかな暮らし=第42話)

 <第41話>[相模]和田義盛(北条義時の騙し討ち&三浦義村の弓隊)

 <第42話>[常陸]八田知家(源実朝の唐船建造を最後に隠居を宣言)

続きを表示

この記事のフォト

2022年11月11日のニュース