若狭勝弁護士 安倍元首相の国葬案に「今回の事件の動機が何だったのか、奥深いところをもっと…」

[ 2022年7月13日 10:01 ]

弁護士の若狭勝氏
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 元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士が13日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。参院選の街頭演説中に銃撃され、67歳で死去した安倍晋三元首相について、憲政史上最長の在職期間(通算8年8カ月)を踏まえ、自民党内からは戦後2例目となる「国葬」を主張する声も出ていることについてコメントした。

 松野博一官房長官は12日の記者会見で、政府が関わる安倍氏の葬儀について「多大な功績を残した元首相であり、敬意を表して対応を検討すべきだ」としつつ、「現時点で決定していることはない。過去の例や遺族の意向も踏まえ、今後検討していきたい」と述べるにとどめた。

 若狭氏は「安倍さんのこれまでの外交を含めた非常に輝かしい功績を考え、在任期間も長かったということも考えると、国葬ということは値するとは私は思います。ただ国葬をするにあたっては法律できちんと整備しないといけない」と指摘。

 そのうえで「今度の臨時国会でそれがきちんと法律化できるかどうかっていうことになるんですが、なかなか与野党含めて、安倍さんの事件において今回、法律をつくるってことについては抵抗感があると思うんですよね」と言い、「今回の事件、例えばこれが安倍さんの政治的な主張とか、政治的な言論を封殺するために殺害したというような動機面が強くなれば、これは国会議員、政治家としてはこれは国葬に値するということになるんですが、今は要するに宗教関係のどうのこうのが動機だということになってきているので、そうするとその点でちょっとトーンダウンする可能性がある」とした。

 そして「逆にいうと今回の事件の動機が何だったのか、奥深いところをもっともっときちんと認定する必要があろうかと思うんですが、結論としてはおそらく国葬はできずに内閣と自民党の共同葬みたいな形で落ち着くのではないかと私は見ています」と自身の見解を述べた。

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2022年7月13日のニュース