橋下徹氏 安倍元首相に「政治家は生きている間は批判しか…評価の声、今の状況を見てほしかった」

[ 2022年7月13日 08:59 ]

元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏
Photo By スポニチ

 元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(53)が13日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。参院選の街頭演説中に銃撃され、67歳で死去した安倍晋三元首相の葬儀が12日、東京・芝公園の増上寺で営まれたことについてコメントした。

 喪主を務めた妻の昭恵さんは凶弾に倒れた夫が搬送された奈良県内の病院で対面した際「手を握り返してくれたような気がした」と語った。葬儀の後には棺を乗せた車が国会周辺を回り、長年政治活動の舞台としたゆかりの地に別れを告げた。最後の別れを告げるため、弔問や沿道には数万人もの人が詰めかけ、葬儀が営まれた増上寺周辺では、安倍氏の棺を乗せた車が出発した際、大きな拍手とともに「安倍さーん!ありがとう!」の声が上がった。後日、東京と地元の山口でお別れの会を開く。

 橋下氏は「僕も政治家を8年やりましたけども、政治家の仕事って皮肉な仕事というか悲哀な仕事というか、生きている間は批判の声しか聞こえないんですよね。僕は民主国家としてはそれは当然のことだと思います。政治家をもてはやすなんてことはやっちゃいけないと思いますから、厳しい批判、批判、批判でこれはもう当然のことだと思います。もちろん安倍さんの周辺では、安倍さんを評価していた声はあると思うんですが、でも日本全体で見るとやっぱり安倍さんが生きていた生前の間っていうのは批判の声が大きい」と言い、「でも亡くなられたら、こうやって当然、評価の声が出るでしょ。安倍さんにこの今の状況を1秒でもいいから見てほしかったですよね」と声を詰まらせながら話した。

 そして、「でも安倍さんは全部、それはもう把握して覚悟してました。自分の仕事は50年後に評価されたらいいんだと」と言い、「おじいさんの岸さんの日米安保条約改定の時もそうだったですけどね。あの時は日本全体が反対していたけれども、今になって見れば日米安保条約なんていうのは絶対に必要だったじゃないですか。安倍さんも政治家の仕事っていうのは50年後、いや歴史が評価したらそれでいいんだと、ずっとそれを言われていましたので、十分に覚悟した上での、ということなんですけど、本当に今のこの状況、少しでも見ていただきたかったなと思うんですが、ただ昭恵さんとか安倍さんのご親族の方がこういう状況を認識していただいたということがもう本当に幸いなことなのかなと思います」と自身の思いを話した。

続きを表示

2022年7月13日のニュース