藤井フミヤ 代表曲「TRUE LOVE」誕生秘話 プロデューサーからは「弱いな」の一言も大ヒット

[ 2022年6月19日 19:28 ]

藤井フミヤ
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 シンガーソングライターの藤井フミヤ(59)が18日放送のTBS「人生最高レストラン」(土曜後11・30)に出演。代表曲「TRUE LOVE」誕生のエピソードを明かした。

 福岡県久留米市出身の藤井は1983年にロックバンド「チェッカーズ」のリードボーカルとしてデビュー、92年の解散後はソロとして活躍してきた。「俺最初ソロになるとか考えてなくて。何しようかなと思ってて。レコード会社もない、事務所もない、親子、途方に暮れる感じで」と意外な事実を明かした。

 すると昔なじみのレコード会社の関係者から「『あすなろ白書』ってドラマがあるから、主題歌、歌わないかって来てんだけどどう?」との依頼が。藤井は原作の漫画「あすなろ白書」の作者・柴門ふみ氏と知り合いで「ご飯食べに行ったりしたことがあって、“柴門さんの『あすなろ白書』ね”って。読んでたし。“いいよ”って言っちゃったの」とOKし、楽曲を制作することになったとした。

 「俺、作曲したことないけど、1人になったから、やってみようかなと思って」と藤井。MCの「極楽とんぼ」加藤浩次が「作曲したことなかったんですか」と念を押すと、藤井は「作曲はメンバーで、俺は作詞担当だった」と振り返った。

 藤井が「売れるとも思ってないし、当時プロデューサーだった亀山(千広)さんが“ちょっと弱いなー”って言ったけど、“この1曲しかないから、ゴメン”って言って」と続けると、その後の大ヒットを知る劇団ひとりは「恥ずかしいな、亀山さん」と猛ツッコミ。「イントロっていつできたんですか。最初にできたんですか」と尋ねると、藤井は「トゥルルルンっていうのは、いわゆるギタリストの佐橋佳幸さんって、松たか子さんの旦那さんになった人だけど。ジャーン、ジャーン、ジャーンって言うのはデモテープ録る時に、(弟の藤井)尚之が適当に弾いたんだよね。尚之の方がギターうまかったから、“尚之お前ギター弾いてくんない”って言って」と笑ってみせた。

 そうして「TRUE LOVE」は大ヒットも「ピンと来てなくて」とした藤井だったが、シンガーソングライターの井上陽水から「良かったね、あれ売れて。分かってないよ、君は。あの曲が売れると売れないでは大違いだよ」と声をかけられ実感するようになったという。「バンドが解散して、ソロになって、ソロの代表曲を作るって意外と難しいんですよ。それが1曲目で生まれたっていうのは、いろんな意味でラッキーでしたね」としみじみと話した。

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