「鎌倉殿の13人」今度は山寺宏一 大河初出演「まさか、まさか」名僧・慈円役に“縁”声優起用相次ぐ

[ 2022年6月9日 13:00 ]

NHK「鎌倉殿の13人」で大河ドラマ初出演を果たす山寺宏一。後鳥羽上皇に仕える中世きっての名僧・慈円(じえん)役を演じる
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 “七色の声”を持つ声優の山寺宏一(60)が放送中のNHK「鎌倉殿の13人」(日曜後8・00)で大河ドラマ初出演を果たすことが9日、番組公式ツイッターで発表された。後鳥羽上皇(尾上松也)に仕える中世きっての名僧・慈円(じえん)役を演じる。大河デビューに、山寺は「まさか、まさかのオファーに震え上がりました!山寺という苗字であること、小学生の頃のあだ名が“和尚さん”だったことに感謝です(関係ないですか?)」と驚き、感激している。前日8日には、土御門通親役で関智一が大河初出演することも発表。今作は声優の起用が相次ぐ。

 毎回、趣向を凝らした新キャスト発表。今回は語り・長澤まさみが動画(声のみ)で読み上げた。

 稀代の喜劇作家・三谷幸喜氏が脚本を手掛け、俳優の小栗旬が主演を務める大河ドラマ61作目。タイトルの「鎌倉殿」とは、鎌倉幕府将軍のこと。主人公は鎌倉幕府2代執権・北条義時。鎌倉幕府初代将軍・源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男。野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。新都・鎌倉を舞台に、頼朝の13人の家臣団が激しいパワーゲームを繰り広げる。三谷氏は2004年「新選組!」、16年「真田丸」に続く6年ぶり3作目の大河脚本。小栗は8作目にして大河初主演に挑む。

 山寺は「仏教界で地位を築き、政界にも影響を及ぼし、さらに自らの心の内を詠み、数多くの名歌を残した慈円。知れば知るほど魅力的な人物だと感じています。天下泰平を祈り公武両立を理想としたといわれている慈円が、このドラマでどのような役割を担うのか?心して挑みたいと思います。三谷さんからは“威厳9割、いかがわしさ1割なイメージで”というアドバイスが。逆にならないよう気をつけます!」と意気込み。

 畠山重忠役の中川大志は中学生の時、北条時房役の瀬戸康史は高校生の時、それぞれテレビ東京「おはスタ」で共演。「2人の凄まじい進化と活躍を遠くから見守って来た者として、同じ大河ドラマに出られるというのは実に感慨深いです」と喜びを明かした。

 今作は声優が多数出演。第3話(1月23日)に登場した後白河法皇の第三皇子・以仁王役は木村昴。第10話(3月13日)に登場した常陸の武士・佐竹義政は平田広明。ともに大河デビューを果たした。第21話(5月29日)に登場した願成就院の住職役は緒方賢一。2年ぶり3作目の大河出演となった。

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2022年6月9日のニュース