山口真由氏 相次ぐ給付金詐取事件「事務局と警察の連携が悪すぎる」と指摘

[ 2022年6月9日 16:42 ]

山口真由氏

 元財務省官僚、弁護士で信州大の山口真由特任教授が9日、TBS系情報番組「ゴゴスマ~GOGO!Smile!~」(月~金曜後1・55)に生出演。国の新型コロナウイルス対策の持続化給付金をだまし取ったとして三重県の親子3人が逮捕された事件で、詐欺容疑で指名手配されていた父親で主犯格とみられる谷口光弘容疑者(47)が、インドネシアで不法滞在の疑いで逮捕された件について言及した。

 番組では谷口光弘容疑者が2020年7月後半ごろから、給付金の申請が急に通りにくくなったと実感していたことを知人の男性への取材を交えて紹介。それから約2カ月後の10月にインドネシアに逃亡したとした。

 迅速な給付のため、国が申請を簡素化したことも詐取事件が相次いでいる要因となっているが、山口氏は「私は簡素化したことは間違ったと思わないんですよ。早く早くってこともありましたし、諸外国でも同じ事が起こってるんです。問題なのは、これ(詐取)を想定していたかということで、私が思うに持続化給付金の事務局と警察の連携が悪すぎる」と指摘した。

 「(事務局は)2020年8月にすでに警察に(不正請求ではないかと)言っていて、それから2カ月、(谷口容疑者が)国内にいたのに捜査することができず逃亡して今、逮捕している」と逮捕まで2年近く時間がたったことを疑問視。

 「連携が悪すぎて、警察が今でもマンパワーが足りないので、明らかに起訴のスピードが一時期遅くなっている。これだけの件数があって、これだけの処理があるかもしれないってあらかじめ見越して、こういう捜査があり得るかもしれないって連携が出来ていたのか問われるべき」と事務局側と警察で不正請求を想定して連携を密にすべきだったのではとした。

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2022年6月9日のニュース