谷川浩司17世名人「変革の時代に現役でいられることは幸せ」 推戴状授与式

[ 2022年6月9日 15:39 ]

推戴状を手に笑顔の谷川浩司17世名人(撮影・我満 晴朗)
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 将棋の谷川浩司17世名人(60)推戴状授与式が9日、東京都渋谷区の将棋会館で行われた。5月23日付で現役のまま永世名人を襲位し、この日推戴状を受け取った谷川17世名人は「60歳の節目なのでお受けしました。歴代の実力制名人とは実績で及びませんが、今後もできる限りのことをしていきたい」と話した。

 名人獲得は5期。21歳での就位は史上最年少だが、今期からA級に昇格した藤井聡太王将(19)=竜王、王位、叡王、棋聖含む5冠=にその記録を破られる可能性については「当時の自分と藤井5冠とでは実力、実績が圧倒的に違う。じっくりと(順位戦を)見守りたいです」と明かした。

 今後については「変革の時代に現役でいられることは幸せ。(投了時に)負けましたと言えなくなったり、悔しい気持ちがなくなったとしたら、ちょっと(引退を)考えなければ」と現役への変わらぬ意欲を見せていた。

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2022年6月9日のニュース