中村逸郎氏 インド国連大使のロシア非難に「ラブロフ外相のインド訪問は空振り…ロシアはどんどん孤立化」

[ 2022年4月7日 11:15 ]

フジテレビ社屋
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 ロシア政治を専門とする筑波学院大・中村逸郎教授が7日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。インドの国連大使が国連安全保障理事会の会合で、ロシアのウクライナ侵攻を非難したことに言及した。

 インドのティルムルティ大使は「ブチャでの民間人殺害はひどく心をかき乱すものだ。われわれはこのような殺害をはっきりと非難する」とし、実態解明に向けた調査の実施も支持した。インドは、安保理や国連総会では、対ロシア非難決議採択で棄権するなど、ロシアと対立する言動を控えてきたが、外交姿勢を修正した可能性がある。

 中村氏は、インドの国連大使の発言について「非常にロシアとしては焦ってきていますね。なぜかいうと、ロシアはインドに対して武器輸出の第1位の輸出先なんですね。ですからロシアというのは、インド、そして中国との関係を非常に重要視してきた」と指摘。そのうえで、ロシアのラブロフ外相がインドを訪問したことに触れ「こういう話が出て来るってことは結局、ラブロフ外相の訪問は空振りに終わったということ。欧米から経済制裁がロシアにどんどん来ていますけれども、ロシアからすれば、そういう経済制裁があってもインド、中国っていうものがあるから、何とか支えてくれると思ってたんでしょうけれども、中国も及び腰になってきている。インドからもこういう話が出てくるということで、国際社会でロシアがどんどん孤立化していく。その動きが鮮明になってきている」と自身の見解を述べた。

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2022年4月7日のニュース