「カムカム」るいが安子に「アイ・ラブ・ユー」 演出側「1発撮りの緊張感があった」

[ 2022年4月7日 08:15 ]

連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」第111回で、クリスマス・ジャズ・フェスティバルで安子と再会したるい(深津絵里)(C)NHK
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 7日放送のNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」第111回で、2代目ヒロインのるい(深津絵里)が母の安子(森山良子)に「アイ・ラブ・ユー」と告げる場面があった。

 この物語のクライマックスとなる重要なシーン。演出の安達もじり氏は「本番は一度きりの瞬間しかない気がした。あの場面の登場人物のリアクションを撮るため、何度かやってもらったが、るいと安子、ひなた(川栄李奈)の3人に関しては1発撮りと決めて、通常3台のカメラを4台に増やした。1発本番の緊張感があった」と説明する。

 あの場面で、るいは「オン・ザ・サニー・サイド・オブ・ザ・ストリート」を歌唱。安達氏は「どういう思いで歌うのか、どういう歌い方をするのか、深津さんに何度か稽古していただき、しっかり準備をした上で臨んだ」と話す。

 るいは歌い終えると、安子に歩み寄って抱き合い、「アイ・ラブ・ユー」。幼い頃、行き違いから「アイ・ヘイト・ユー(大嫌い)」と言ってしまったことを訂正する瞬間だった。

 安達氏は「『アイ・ラブ・ユー』は作者の藤本有紀さんがこのシーンのために、るいに『アイ・ヘイト・ユー』と言わせたのではないかと思うほど、迷いなく台本に書かれていたセリフだった。われわれも、待ち焦がれていたセリフだったので、大事に撮った」と話した。

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2022年4月7日のニュース