上方落語家ユニット「五楽笑人」結成 笑福亭鉄瓶「自分たちの将来のためにも、上方落語が変わらないと」

[ 2022年4月7日 15:46 ]

上方落語家ユニット「五楽笑人(ごらくしょうにん)」を結成した(左から)笑福亭呂好、桂咲之輔、笑福亭生寿、笑福亭鉄瓶の5人
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 松竹芸能所属の落語家・笑福亭鉄瓶(43)、笑福亭喬介(40)、笑福亭生寿(38)、桂咲之輔(38)、笑福亭呂好(41)の5人が上方落語家ユニット「五楽笑人(ごらくしょうにん)」を結成。7日、大阪市内で結成発表会見を開き、最年長の鉄瓶は「東京の噺家ばかりにスポットライトが当たる。自分たちの将来のためにも、上方落語が変わらないといけない」と危機感を持って新ユニットでの飛躍を目指す。

 芸風の違う「次世代落語家五人衆」が一堂に介しての決意表明。目指すのは新しいファンの獲得、知名度アップ、そして全国区への進出だ。実力では、江戸の落語に劣るとは誰も思ってない。だが、人気度は東京の方が上であると認識。現状を打破するために同世代の5人が新しい試みを実践する。

 それぞれが独演会などを開催し、そこに他の4人が参加、合流して新境地を開こうというもの。鉄瓶は昨年始めた「ノンフィクション落語」を今年も開催。「ホントにあった話を。大阪のヒューマンドラマを残したい」とやる気満々だ。喬介は「スーパースタディ落語」。「2カ月に1回。3席のうち1席は新ネタを下ろします」と喬介。

 生寿は「生寿十五夜落語」。咲之輔は「サキノスケヌーボ」。呂好は「ロコウモーション」。それぞれが心斎橋角座で腕を振るう。また、7月、12月には5人が心斎橋パルコに集まって落語会を実施する。地方公演にキャンピングカーで行って、その珍道中を映像で流すプランも。「5人で何か、古典落語で遊んでみることも考えています」と鉄瓶。先人の培ってきた伝統を怖そうとは考えてない。踏襲しながら、新しいことを取り入れ、活路を見出したい。

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2022年4月7日のニュース