「東宝シンデレラ」6年ぶり開催 男性部門新設「TOHO NEW FACE」で伝統引き継ぐ

[ 2022年4月7日 04:00 ]

(左から)上白石萌音、上白石萌歌、浜辺美波が写る東宝シンデレラの告知ポスター
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 沢口靖子(56)、長澤まさみ(34)、浜辺美波(21)らを輩出した女優オーディション「東宝シンデレラ」が6年ぶりに開催される。今回は男性部門「TOHO NEW FACE」が新設され、昭和20、30年代に多くの銀幕スターを生んだオーディション「東宝ニューフェイス」の名を引き継ぐ。令和の“シンデレラ&王子”が誕生する。

 対象は満10~22歳の男女(7月18日時点)。きょう7日に募集を開始し、7月に1次審査がスタート。合宿による4次審査を経て、11月6日の最終審査で男女1人ずつのグランプリが決定する。賞金300万円のほか、「東宝芸能」に所属して映画やドラマへの出演が約束される。また、ミュージカル賞(男女各1人)も用意。賞金100万円と、舞台への出演権が贈られる。

 東宝シンデレラは1984年に第1回を開催し、初代グランプリは沢口が受賞。豊作となった11年の第7回はグランプリが上白石萌歌(22)、審査員特別賞に上白石萌音(24)が選ばれ姉妹で受賞。さらに10歳だった浜辺をニュージェネレーション賞に選出するなど、多くの人気女優を輩出してきた。

 一方で男性のオーディションは長く開催していなかった。TOHO NEW FACEの始動について、東宝芸能の池田篤郎社長は「東宝芸能は女優の会社と思われているが、男性も多くいる。男女の両軸でやっていきたい」と説明。今後も継続的に行っていく。

 昭和の東宝ニューフェイスとは別物として区別するため英字表記にした。1946年(昭21)に始まった東宝ニューフェイスでは、三船敏郎さん、宝田明さん、岡田真澄さん、久我美子(91)、岡田茉莉子(89)らを輩出。邦画の最盛期を支えるスターを送り出し、68年に終了した。

 今回は東宝の創立90周年事業として開催。全社で力を入れてスターの原石を見つける。実行委員長を務める東宝の市川南常務執行役員は「合宿審査には沢口靖子や高嶋政宏、高嶋政伸、長澤まさみも現場に行きたいと言ってくれている。特別審査員として審査してもらう」と明かし、所属タレントも審査に加わる。萌音は「このオーディションで、本当に人生が変わりました。どうかじっくり考えて、心が決まったら、一歩を踏み出してみてください」とPRした。

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