「鎌倉殿の13人」“菅田義経”めぐる2人の女性 正室・里役に三浦透子、愛人・静御前役に石橋静河

[ 2022年3月2日 04:00 ]

ともにNHK「鎌倉殿の13人」で大河ドラマ初出演を果たす石橋静河(左)と三浦透子。石橋は源義経の寵愛を受けた静御前役、三浦は義経の正妻・里(さと)役を演じる
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 放送中のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜後8・00)の第6弾キャストが1日、同局から発表された。菅田将暉(29)演じる源義経を取り巻く女性たちには、話題の女優がキャスティングされた。

 義経の正室・里役に抜てきされたのは女優の三浦透子(25)だ。大河ドラマへの出演は今回が初めて。放送中の連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」で朝ドラデビューも果たしている。米アカデミー賞4部門ノミネートを果たした映画「ドライブ・マイ・カー」では、国内主要映画賞の助演女優賞を続々受賞するなど快進撃が止まらない。

 里は、源頼朝(大泉洋)の命で義経に嫁ぎ、義経失脚後は逃避行に連れ添って悲劇的な最期を遂げる女性。同局関係者は「演技力もさることながら、三浦さんの唯一無二の透明感で、義経たちの悲劇を際立たせる狙いもある」と起用理由を明かした。

 三浦は「大河ドラマ、三谷作品、2つの初めてを一気に味わえたのはぜいたくだった」と出演に感謝。本格的な時代劇も初挑戦となり「最初はやっていいこと、やってはいけないことを考えるのに必死でしたが、徐々に制約を楽しむ感覚というか、それがあるが故に生まれる感情もあると発見できました」と成長の糧につなげた様子だ。

 歌舞を披露する白拍子として都随一といわれ、義経の寵愛(ちょうあい)を受けた静御前は、女優の石橋静河(しずか、27)が演じる。“しずか”つながりの好縁をつかみ、今回が初めての大河。父の石橋凌(65)は1988年の「武田信玄」、母の原田美枝子(63)も91年「太平記」など過去多くの作品に出演。一家で“大河俳優”となった。

 頼朝の前で義経を慕う歌を歌いながら舞を披露し、激怒させた逸話が広く知られている。石橋自身も4歳からクラシックバレエを習い、留学を経てコンテンポラリーダンサーとして活躍していたことから、作中での舞にも注目が集まる。

 出演にあたり「1000年近く前に同じ名前の女性が懸命に生きていたのだと思うと、彼女の内面の美しさをしっかり表現したい」と気合十分。三浦が演じる正室・里との“女の争い”も見どころの一つ。「女同士の戦いが強烈かつコミカルに描かれていて、カットがかかると2人でつい笑ってしまうような、そんな明るい時間でした」と撮影現場での雰囲気を明かした。

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