秋元康氏 スター育成はファンとの共同作業「だいたいファンに教えてもらう」

[ 2022年3月2日 14:52 ]

秋元康氏
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 作詞家の秋元康氏(63)が2日、ニッポン放送「ナイツ ザ・ラジオショー」(月~木曜後1・00)にゲスト出演し、自身のスター育成のプロセスについて語った。

 パーソナリティーの「ナイツ」塙宣之は、11年にコンビで出場し、秋元氏が審査員を務めた「THE MANZAI」で自分たちに入れなかった理由を質問。秋元氏は「お笑いの専門家ではないので、(ネタの)企画性を取っていた」と答えた。M-1グランプリも見るというが、「自分がプロデュースしていくと、どういうふうな切り口で売るかなということで言うと、企画性が高いものを選んじゃう。すみません」と謝り、「何年かぶりに責められるともう…」と苦笑いした。

 その上で「僕、本当に見る目がないんですよ」と自虐も込めて打ち明けた。「いろんなもので、だいたい失敗しているんですよ」と話し、「たとえばジュノンボーイ(コンテスト)で僕が入れなかった子で、編集長が『絶対こっちがいい』『いやいや』って言っていた武田真治君が売れたり」と、例を挙げて説明。他にも江口洋介、藤原紀香、鈴木保奈美ら、当初は自身のアンテナに引っかからなかった人たちが大スターになったと明かした。

 秋元氏はさらに、総合プロデューサーを務める乃木坂46についても言及。「初めは西野七瀬とか齋藤飛鳥にしても、ああいう子って3列目にいるんですよ。僕らが選んで、センターとか前にいないんです。ファンが見つけて『この人がいいんだ』と言うと、その子をどうやったら売れるか、この子にはどういう歌がいいか?とかはできる」と、発掘より育成が得意であることを明かした。

 発掘が得意な人として、ジャニーズ事務所前社長の故ジャニー喜多川さんを挙げ、「発掘はジャニーさんみたいな独特の勘がないとできない」と話した。自身のスター育成について、「ファンが『何で気づかないの?』と推してくれると、運営側のスタッフから『握手会とかファンクラブとか、すごい人気ですよ』と言われて。じゃあその子をセンターに考えると。だいたいファンに教えてもらう」と話し、ファンとの共同作業であることを明かした。

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2022年3月2日のニュース