阪神・森下　プロ初安打初打点　初回いきなり「ツーシーム系狙っていた」　開幕連勝に貢献

セ・リーグ   阪神6ー5DeNA （ 2023年4月1日    京セラD ）

＜神・D＞初回、森下はプロ初安打となる適時内野安打を放つ（撮影・奥　調）
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　“生みの苦しみ”とは無縁だった。阪神・森下がプロ4打席目にして初安打初打点をマーク。チームの開幕2連勝に貢献する一打で仕事を果たした。

　「ツーシーム系が多かったので、そこを狙っていた」

　4点劣勢から2点を返してなお1死一、二塁で迎えた初回の第1打席に、ガゼルマンの変化球を捉えた打球は三塁左へのゴロ（記録は三塁内野安打）になった。「抜けてくれれば最高と思ってグラブに当たっていいところに転がってくれた」。三塁手・宮崎のグラブの先に当たりボールが転々とする間に二塁走者が生還し「H」とともに打点もついた。

　「打点がついたのがチームとしてプラスだと思った」。チームの諦めない姿勢も体現する快音に少しだけ頬を緩めた。延長10回には先頭打者として四球を選ぶと雄叫びを上げて感情を吐露。「勝ちたいという気持ちで（声が）出た」と心境を明かした。

　ルーキーの“第一歩”を喜んだのが岡田監督。「ちょっとラッキーな当たりやったけど。これで地に足着けてゆっくり打席に入れる」と目を細めた。

　記念のボールは開幕戦から2日連続で生観戦した両親に渡す予定。同期入団の富田もプロ初勝利し「同期としてすごくうれしいし負けてられない」と刺激的な一日を振り返っていた。（遠藤　礼）

　○…森下（神）が初回、プロ初安打の三塁適時内野安打。今季の12球団新人で打点一番乗りした。開幕2試合目、通算4打席目の初打点。近年の開幕戦から出場している阪神新人では、16年高山が2試合目、6打席目（右中2）、19年近本が開幕戦3打席目（右中3）、21年佐藤輝が開幕戦初打席（左犠飛）でプロ初打点を記録している。