ソフトB・栗原 球団初の開幕2試合連続決勝弾 「打席でしっかりと集中できているなと思います」

[ 2023年4月2日 06:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク7ー0ロッテ ( 2023年4月1日    ペイペイD )

<ソ・ロ>開幕2連勝し、クラッカーを鳴らす藤井(左)と栗原(撮影・岡田 丈靖)
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 栗原のバットが開幕から春満開だ――。また、打った。4回だ。種市の149キロの直球を捉えて右越えに先制のソロ本塁打を放った。開幕から2試合連続本塁打は95年のケビン・ミッチェル以来で2試合連続の決勝弾は球団85年の歴史で史上初という快挙だった。「打席でしっかりと集中できているなと思います」とうなずいた。

 プロ初先発の同期のために何とかしたかった。最初に入団したのは広島とソフトバンクで違うが、今は「すべてのボールが最強」とリスペクトする大切な仲間だ。一振りで強力援護し、「早く点を取ってあげたい思いはあった。良かったです」と笑顔を浮かべた。

 好調の秘訣(ひけつ)は追い込まれる前までは小さく、短く振ることを心がけているからだ。投手のレベルは高くなり、さまざまな球種を投げる投手が増えたことで「あんまり自分の振りたいようなスイングができることは少ないので。その中で対応できるようにとは思っています」とオープン戦から試行錯誤してたどり着いた。

 3―0の6回は2死から2番近藤、3番、柳田の連打で生まれた二、三塁のチャンスで中前に2点適時打を放って試合を決定づけた。「余裕を持って打席に入っている先輩方を見ると、凄いっす」と刺激を受けるが、栗原も負けていない。この日は3安打3打点で2試合で打率・625、2本塁打6打点と4番の役割をしっかり果たしている。「1打点でも多くとは思っています」と力強かった。

 打線は4回の栗原の一発が号砲となり、4回から7回まで毎回得点を挙げるなど15安打7得点で快勝。藤本監督は「栗原のホームランで打線が勢いづいた。それからつながりが凄い出てきたので、ホームランというのは凄い魅力ですね」とご満悦だった。(杉浦 友樹)

 ▽ホークスの開幕2試合連続本塁打 栗原が開幕2戦連発。95年にミッチェル(ダ)が達成して以来球団28年ぶり。1年目のミッチェルは4月1日の西武戦で初回の第1打席に満塁本塁打し、王監督の就任初勝利に貢献。翌2日の同カードも2―2の6回無死に中越え本塁打した。日本人選手では82年の定岡智秋(南)以来。

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2023年4月2日のニュース