巨人・丸佳浩「前だけ向いて」 12打席目の今季初安打が決勝弾 長野の一打、無駄にせず

[ 2023年4月2日 16:57 ]

セ・リーグ   巨人―中日 ( 2023年4月2日    東京D )

<巨・中>8回、丸は勝ち越しソロ本塁打を放ちナインと喜び合う (撮影・西川祐介)
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 巨人の丸佳浩外野手(33)が開幕3戦目となった2日の中日戦(東京D)で、チームに11年連続開幕カード勝ち越しを呼び込む決勝アーチ。今季12打席目にして飛び出した待望の初安打が本塁打で、しかも終盤の決勝弾というド派手な“スタート”を切った。

 開幕から3試合連続「3番・右翼」で先発出場。2―2で迎えた8回だった。1死走者なしで入った第4打席だ。この回から登板した中日3番手右腕・清水が投じた初球。低めのカーブをとらえると、打球はぐんぐん伸びて右翼スタンドに吸い込まれた。打った直後にガッツポーズを見せた丸はダイヤモンドを一周すると笑顔とともに“丸ポーズ”で凱旋。原監督らベンチの首脳陣、チームメートも笑顔の“丸ポーズ”で出迎えた。

 2019年に広島からFAで巨人入り。その時に人的補償として代わりに広島へ移籍し、今季から巨人に復帰した長野が1―1で迎えた7回に代打で移籍後初出場初打席初安打初打点をマークして勝ち越し、直後の8回には「左翼・長野」&「中堅・丸」でともに外野も守っていた。この回チームは同点とされたが、その裏きっちりと自らのバットで勝利を決め、長野の記念すべき一打も無駄にしなかった。

 試合後、今季初セーブの大勢に続いてお立ち台に上がった丸は「僕自身、ヒットも出てなかったですし。ヒット打ちたい気持ちもあったんですけど、後ろのバッター(岡本和、中田翔)が調子いいので、どんな形でも塁に出ようと思い切りいったんですけど、本当に久しぶりにいいバッティングができました。ありがとうございます」と笑顔。

 今季初安打が本塁打という結果には「しっかりと、くじけることなく、前だけ向いて1打席1打席を大切にしてたので、そういった思いが結果となってつながってくれて本当に良かったと思います」とし、終盤もつれた試合展開については「1人1人が本当に自分の仕事をしっかりとやることのできた試合だと思いますし、僕自身、ああいうところで打つことができて本当に良かったです」としみじみと語った。

 「1試合目も負けはしましたけど、本当に最後までチーム全員で諦めない試合をできていたので、また1試合1試合やっていこうという話をしていたのでね、本当にこの3連戦、そういった野球ができたと思います」とこの開幕カードを振り返った丸。改めて今季へ向け「きょうの試合のように最後まで何があっても諦めずに、今シーズン戦っていきたいと思います。応援のほう、またよろしくお願いします。ありがとうございました!」とG党に呼びかけていた。

 【丸佳浩の今季全打席】
3月31日 中日戦(東京D) 左飛、四球、二ゴ、遊飛
4月1日 中日戦(東京D) 空三振、左邪飛、右飛、右飛
4月2日 中日戦(東京D) 二ゴ、右飛、三ゴ、右本(1)
※()内の数字は打点

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