世界一の侍戦士・大勢「次はジャイアンツファンの皆さんと」 苦手な左打者3人、逆に燃えた!

[ 2023年4月2日 16:22 ]

セ・リーグ   巨人3―2中日 ( 2023年4月2日    東京D )

<巨・中>9回、最後の打者を三振に打ち取りハグをする大勢(左)と大城卓(撮影・藤山 由理) 
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 巨人の守護神、大勢投手(23)が開幕3戦目となった2日の中日戦(東京D)で今季初登板初セーブをマークした。

 3―2で迎えた9回に5番手として登板。先頭の代打・溝脇をフォークボールで一ゴロに仕留めると、続く代打・加藤翔もフォークで二ゴロに。3人連続の左打者となった昨季セ・リーグ最多安打の1番・岡林もフォークで空振り三振に仕留め、侍ジャパンでともに世界一を味わった捕手・大城卓とガッツポーズのあとで歓喜の抱擁を交わした。

 試合後、最初に呼ばれたお立ち台でインタビュアーから「まずは東京ドームにお帰りなさい!」と呼びかけられると、少し照れくさそうに「ただいま!」と第一声を発した大勢。「本当に開幕からいきたかったんですけど、少しチームに迷惑かけてしまったので、きょうはいってやろうって気持ちで上がってきた時に凄い後押ししていただいたので抑えることができました。ありがとうございました!」と原監督が同点でも大勢を出すつもりで準備していた8回に飛び出した丸の勝ち越し&決勝ソロアーチに感謝した。

 ドラフト1位で入団した昨季は3月25日に行われた中日との開幕戦(東京D)で球団史上初となる新人開幕戦セーブをマーク。新人歴代最多タイとなる37セーブを挙げて新人王のタイトルを獲得した。日本が14年ぶりの優勝を果たした3月の第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でも米国との決勝戦(日本時間22日)で大谷、ダルビッシュの前の5番手として7回の1イニングを無失点で抑えるなどリリーフとして侍ジャパンの世界一に貢献。だが、3月31日の今季セ・リーグ開幕戦ではベンチ入りしたものの、1点リードで迎えた9回に登板せず、ロペス、高梨、直江が一挙に計4失点して逆転負け。前日1日はコンディション不良のためベンチ外となっていた。

 コンディション不良明けとは思えない、いきなりの3者凡退スタート。それについては「去年、得意にしてなかった左バッターで固められたんで“ヨシ、やってやろう!”っていう気持ちでマウンドに上がりました」と負けん気の強さを見せた大勢。世界一を経験して「やっぱり勝つ喜びと、勝った時の、ともに分かち合ってるあの感じが素晴らしいなと改めて思いました」とし、「世界一になって優勝する喜びっていうのを味わってきたので、次はジャイアンツファンの皆さんと、そしてジャイアンツのチームの皆さんとともに味わいたいと思っているので、優勝目指して頑張りま~~す!」と高らかに明るく宣言していた。

 大勢の投球内容は1回で打者3人に対して12球を投げ、無安打無失点。1三振を奪い、四死球なし、直球の最速は157キロだった。

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