東都大学L 亜大の1年生4番・石川ケニーが今秋ドラフト上位候補撃ち

[ 2023年4月2日 16:19 ]

東都大学野球第1週第2日   亜大3―0中大 ( 2023年4月2日    ナゴヤ )

<亜細亜大・中央大>5回、1年生で4番に入った石川は、先制適時二塁打を放ちベンチのナインに向かってポーズを決める(撮影・椎名 航)
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 怖いもの知らずの亜大のフレッシュマンが今秋ドラフト上位候補、中大の西舘勇陽(ゆうひ、4年=花巻東)を打ち砕いた。4回2死二塁から石川ケニー(1年。明秀学園日立)が右腕の128キロ外角スライダーを左中間へ。先制の二塁打に手を振った。「少ないチャンスなので集中できた。自分が気楽にプレーできるよう、先輩方が接してくれました」と初々しかった。

 入学早々、東都1部27度の優勝を誇る亜大の4番に指名されたが、3打席フルスイングを通した。「縦縞のユニホームに重圧はありますけど。松浦主将から“4年生がやるから、お前は何も気にせず行け”と言われて楽になりました」。はにかむ石川に、生田勉監督(56)も「西舘君は東都で一番いい投手だと思うけど、彼の怖さを知らない積極性に賭けました」と冗談交じりに称えた。

 昨年春夏の甲子園など高校時代に魅せた投打二刀流は当面自粛する。「自分は両方やるつもりですけど、今回は打者で出場させてもらっているので、チームに貢献できるよう頑張ります」。石川が大学野球でも最高のスタートを切った。

 ◇石川ケニー(いしかわ・ケニー)2004年(平16)4月7日生まれ、神奈川県横浜市出身の18歳。日本人の父親と米国人の母親を持つ。小4で野球を始め、茨城・明秀学園日立では外野手兼投手。3年春夏に主将として甲子園に出場。昨夏の3回戦・仙台育英戦は4番・投手で先発し、3安打1打点、守備でも投手→右翼に計3回ついた。1メートル78、83キロ。左投げ左打ち。

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2023年4月2日のニュース