伊東勤氏 苦いデビューになった藤浪 直球が外角高めに抜けるのは悪い兆候、配球が変化球頼みに

[ 2023年4月2日 13:07 ]

ア・リーグ   アスレチックス1ー13エンゼルス ( 2023年4月1日    オークランド )

<アスレチックス・エンゼルス>3回、大谷に適時打を浴び手で顔を覆う藤浪(撮影・会津 智海)
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 【伊東勤 視点】藤浪には苦いデビューになった。初回はいい直球もあったが2回に入るとスライダーとスプリットの割合が増えてきた。3回、その変化球をエンゼルス打線に狙い打たれた。

 先頭のレンヒーフォへの投球は4球連続変化球。5球目、154キロの直球が外角高めに抜けた。中日コーチ時代の対戦で経験しているが藤浪はこの球が出ると悪い兆候。配球が変化球頼みになる。レンヒーフォを歩かせるとウルシェラには甘く入ったスライダーを中前に打たれた。オホッピーにもスライダー、ウォードにも同じくスライダーを狙い打たれた。大谷の左翼フェンス直撃の適時打は打った大谷が見事だったが、この一撃でさらに直球に自信を失い変化球一辺倒。組み立てすらできなくなった。2回ピッチクロック違反でボールを取られて自分のリズムを崩したのもあってか、訳が分からないままKOされてしまった印象だ。

 次回登板に向けて直球の割合を増やすなど配球を見直す必要がある。デビューで悪い面が出てしまったがそこは修正していけばいい。

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