辻発彦氏 西武2連敗…源田がいない大きさを感じたシーンも

[ 2023年4月2日 05:30 ]

パ・リーグ   西武2-9オリックス ( 2023年4月1日    ベルーナD )

辻発彦氏
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 【辻発彦 視点】西武が開幕2連敗となったが、この日は、源田がいない大きさを感じたシーンがあった。

 オリックス2―0の3回。中川圭にタイムリー二塁打を浴びて3―0となった後、1死一、二塁で森の場面だ。エンスが投ゴロに打ち取って二塁へ送球。一塁側にそれたボールを遊撃手の山村が捕れず、中前へ抜ける間に4点目を奪われた。森の投ゴロはエンスのやや三塁側。山村はゴロを捕りに一瞬、前掛かりになってしまい、二塁カバーに向かうのが少し遅れてしまったのはしょうがない。ただ、問題は二塁への入り方だった。

 「ゲッツー」と思い、一塁送球を考えて右足をするように二塁に触れるようなかたちで入っていた。ああいう場面で二遊間の選手が最低限やらなければならないのは、二塁で1つアウトを確実に取ること。その後に「ゲッツー」と移らなければならない。送球がそれたためアウトは取れなかったかもしれないが、最低でも送球を捕らないといけない場面だった。

 連勝したオリックスは、昨年2桁勝ったエンスの対策がしっかりできていた。低めのチェンジアップ、スライダーを見極めて、粘って四球を取ったり、プレッシャーのかけかたがさすがだった。走者が出るとエンスも気にしていた。3安打した中川圭もいい選手だよね。去年も痛いバッティングをよくされたイメージがある。

 西武は2連敗。開幕って必ず生みの苦しみが出てくる。みんなが勝ちたいのはよく分かるけど、シーズンは長い。1つ勝てば変わってくると思う。19年もソフトバンクに3連敗して、次のロッテに3連勝した。前向きにやるしかないよね。(スポニチ本紙評論家)

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2023年4月2日のニュース