【センバツ総括】コロナ下から本来の甲子園へ マスクなし観戦、声出し応援、直接取材も復活

[ 2023年4月2日 05:05 ]

第95回選抜高校野球大会最終日・決勝   山梨学院7-3報徳学園 ( 2023年4月1日    甲子園 )

<山梨学院・報徳学園>優勝した山梨学院ナインが校歌を歌う(撮影・岸 良祐)
Photo By スポニチ

 甲子園が本来の姿を取り戻しつつある。マスクなしで観戦する人が目立ったスタンド、球場一体となった声出し応援。観客数に上限を設けず、過去2年は実施した大会前や期間中のPCR検査も実施しなかった。そして出場36校が辞退することなく全日程を終えた。

 大会本部の運営も「本来の姿へ」の思いがにじんだ。球場スタッフは「マスク非着用での声出し応援が可能となります」と首からプラカードを下げ声出し応援を推奨。これまで幾多の逆転劇を生んできた、球場一体の応援が復活し、西武、巨人などでも活躍した清原和博氏(55)の次男で慶応(神奈川)の勝児内野手(2年)らに大声援が送られた。

 21年春から昨夏までの甲子園はオンライン取材が続いていたが、直接取材も復活した。東海大菅生のエース右腕・日当(ひなた)直喜(3年)は準々決勝で大阪桐蔭に敗れ、会見場で大粒の涙を流し「必ず帰ってくる」と誓っていた。現場の熱を感じ、紙面で伝える。記者の仕事にも“日常”が戻りつつある。(アマチュア野球担当・柳内 遼平)

続きを表示

2023年4月2日のニュース