中村武志氏 巨人・グリフィンはヒルマン&ジョンソン級助っ人!? 久々にいい助っ人左腕

[ 2023年4月2日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人2-0中日 ( 2023年4月1日    東京D )

<巨・中>来日初勝利のグリフィン(左)はウイニングボールを手に原監督と喜び合う(撮影・西川祐介)
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 【中村武志 視点】巨人の新助っ人グリフィンを見て、久しぶりにいい外国人サウスポーが日本に来たなと感じた。現役時代から見た中では、ロッテで活躍したヒルマンや、広島で沢村賞も獲得したジョンソンと重なるイメージを持った。

 左の長身投手は、昔から日本人の右打者が最も嫌がるタイプだ。対戦経験が少ないから、左からの角度のある投球に対する感覚がないためだ。1メートル90あるグリフィンも上から投げ下ろし、右打者の懐に食い込んでくるカットボールを投げてくる。それを意識させて外角に散らす。左打者に対しても内角を突いてきて、外角に散らす。その配球で、開幕戦で決勝打を放った高橋周から3三振を奪った。

 速球も150キロ前後で球威があり、ストライクを取る能力も高そうだ。両サイドをうまく使った大城卓のリードも良かった。2桁勝てる力があるし、菅野を故障で欠いたり、先発陣の層が薄い巨人にとっては非常に大きい存在になりそうだ。

 対戦した中日はもちろん、他球団はまともにいったら打てないと感じたのではないか。今後も100球をメドに投げるだろうから、いかに球数を投げさせるか。この日は、けん制やフィールディングをどれだけこなせるか判断できなかったが、セーフティーバントなどで揺さぶるだろう。(スポニチ本紙評論家)

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2023年4月2日のニュース