花巻東・佐々木麟太郎 117号まで更新済み!今春11本加算し早実・清宮超え

[ 2023年4月2日 05:06 ]

<花巻東・早実>初回、先制適時打を放つ花巻東・佐々木麟(撮影・木村 揚輔)
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 WBC効果で新記録を樹立していた。花巻東(岩手)の主砲・佐々木麟太郎内野手(3年)が、清宮幸太郎(早実―日本ハム)の持つ高校通算最多本塁打とされる111本超えを果たしていたことが1日、分かった。

 昨年終了時の106本から今春に11本を放って、現在117本で最多記録を更新中。この日は岩手・盛岡市内に完成した新球場・きたぎんボールパークのオープン記念試合で、清宮の母校でもある早実(東京)と2試合行った。「清宮さんはあこがれの選手の一人。その中でも自分のモットーはチームのためにプレーすること。本数とか期待されているが、やることは自分らしくしっかりスイングすることだと思ってる」。痛めている左足かかとの影響で「3番・DH」で出場したこの日、2試合で本塁打なしの7打数1安打1打点だったが「(内容は)悪くない」と振り返る。

 WBCでは花巻東の大先輩・大谷(エンゼルス)がMVPの活躍。「凄い刺激になった」と言い、大谷がオーストラリア戦で特大アーチを放った3月12日に大阪偕星学園戦でタイ記録の111号。大谷が、イタリアとの準々決勝に先発して快勝した同16日に、宮城・大崎中央戦で新記録の112号を放った。父の佐々木洋監督が「やりにくかった」ことで昨秋の東北大会後に主将交代。仲間に「結果を出すことに集中してくれ」と言われた佐々木麟は記録にこだわらず、大谷先輩のようにチームを勝利へ導く打撃に徹していく。(秋村 誠人)

 ≪6球団のスカウトが視察、高評価≫花巻東・佐々木麟の視察に6球団のスカウトが、こけら落としの「きたぎんボールパーク」のネット裏に集まった。一発は出なかったものの、2試合目の初回1死二塁では痛烈な打球で中前適時打。DeNA・河野亮アマスカウトは「やはりスイングが速い。タイミングを取るのに悩んでいたようだったけど、今日はシンプルになってボールを長く見れていた。紙一重の打球が多く、状態は上がっているね」と高く評価していた。

 ▼日本ハム・清宮(自身の高校通算111本塁打を抜かれ)めちゃめちゃ打ってるじゃないですか。凄い。彼もプロの世界に入ってくるだろうし、同じ舞台で戦う以上は負けてられない。

 ≪堀内恒夫氏 岩手新球場で始球式≫元巨人監督で山梨出身の堀内恒夫氏は、県勢初の甲子園制覇を果たした山梨学院について「これで県の野球熱が上がる」と喜んだ。甲府商から巨人に入団して通算203勝を挙げた名投手は、故郷に限らず全国的に野球熱が高まることを願う。この日は岩手県盛岡市内の新球場での記念試合で始球式に登場。知り合いを通じて球場アドバイザーを無償で務めており、自らプロデュースした傾斜がなだらかで軟らかめの土のマウンドから見事なストライクを投じ「届くか心配したけど、ストライク。われながら天才だね」と笑った。

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