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ヤクルト石川「自分自身に良かったねって言ってあげたい」 6年前の“忘れ物”取り返すセ最年長勝利

[ 2021年11月24日 21:36 ]

SMBC日本シリーズ2021第4戦   ヤクルト2―1オリックス ( 2021年11月24日    東京D )

<日本S ヤ・オ(4)>つば九郎とポーズをとる勝利投手の石川(撮影・村上 大輔)
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 現役最多177勝を誇るヤクルトの20年目左腕・石川雅規投手(41)が「SMBC日本シリーズ2021」第4戦に先発登板。2016年の黒田博樹(広島)以来5年ぶり7人目となる40代での日本シリーズ登板で6回3安打1失点(自責0)と好投し、日本シリーズ初勝利を手にした。41歳10カ月での日本シリーズ勝利投手は1950年若林忠志(毎日)の42歳8カ月に次ぐ史上2番目の年長記録で、セ・リーグでは最年長記録となった。

 試合後、念願の日本シリーズでのお立ち台に上がった石川は「メチャクチャうれしいです」と第一声。ヤクルトが前回出場した2015年の日本シリーズ(対ソフトバンク)では2度先発しながらいずれも5回もたずに敗戦投手となっており「前回、悔しい日本シリーズを経験して、きょうも第4戦という大事な試合を任されて本当に何とか監督の気持ちに応えようという思いが強かったので『絶対大丈夫』と思ってマウンドに上がりました」と現役時代に同僚投手だった高津臣吾監督(52)が9月のミーティング中に発したチームの合言葉を使って胸中を吐露した。

 「本当に先頭バッターから全力で。いつ潰れてもいい気持ちで、そしていい形で後ろの信頼のあるブルペン陣につなげようという思いで投げていたので。打線も本当に先制点を取ってくれて、守備もすごくいい守備をしてくれて、自分は本当に楽しんでという言い方はあれですけど、楽しみながらマウンドに上がることができました」。6年前の“忘れ物”を取りに来たマウンドは5回までわずか1安打で無失点。直球のスピードは130キロ前後、この日のMAXは136キロながらスライダー、シンカーなど多彩な変化球を駆使したベテランらしい緩急と投球術で3回、4回、5回をいずれも3者凡退に抑えた。6回には味方の失策で追いつかれ、一度は勝利投手の権利が消滅。だが、その裏、どうしても石川に勝たせたい打線が即座に勝ち越して手にした勝利だった。

 現役最多177勝をマークしている左腕も日本シリーズはこれがプロ20年目で初勝利。「いろんな1勝というのは重いですけれども、この日本シリーズに来るまでも長かったですし、ここでまた勝つことができたのが本当に…自分自身に良かったねって言ってあげたいというか…」と照れ笑いを浮かべた“小さな大投手”。「うれしいです」と続けた言葉には深い思いがにじみ、それを知っているヤクルトファンからは大きな拍手が降り注いだ。

 日本シリーズでのセ・リーグ最年長勝利記録については「先ほど監督もおっしゃいましたけど、年齢は関係ないと思っているので、マウンドに上がったらまだまだルーキーの気持ちで投げているので、これからも一生懸命、腕を振りたいと思います」と童顔に微笑みを浮かべた41歳。ヒーローインタビューを終えると“盟友”であり“大親友”でもある球団マスコット「つば九郎」とがっちり抱擁。そのシーンにもファンから盛大な拍手が起きていた。
 

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