DeNA5位高校生No.1サイド右腕・深沢ここが凄い【担当・吉見祐治スカウトが評価したポイント】

[ 2021年10月16日 18:11 ]

深沢(右)を追い続けて指名につなげた吉見スカウト(左)(撮影・柳内 遼平)
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 DeNAからドラフト5位指名を受けた専大松戸・深沢鳳介投手(3年)が16日、松戸市の同校で進藤達哉編成部長らから指名あいさつを受け「実感が出てきた。目標である最多勝を取れる投手になりたい」と決意表明した。

 昨秋の時点では最速137キロだった深沢。ドラフト指名が懸かる今年、最速は144キロとなり、スライダー、カーブ、ツーシームなど多彩な変化球を自在に操るまでに成長した。

 成長を見守り続けてきた担当・吉見祐治スカウトに世代No.1サイド右腕の評価ポイントを聞いた。 

 ――今のお気持ちは。
 (深沢が)最多勝を取りたいと心強い言葉を口にできるのは自信の表れ。これからのベイスターズを背負って立つような投手になってくれると思います。

 ――どこを評価した。
 真っすぐのコントロールに非凡なものがあり、高校生離れしている。“ここ”という時に間違えない、しっかり投げきれる能力を持っていることを高く評価しました。

 ――人柄は。
 志望届を出した後にお話しさせてもらった。その時に深沢君は目標を立てて、それに対してしっかり努力できる能力を持っていると感じた。野球選手として一番大事なところ。目標のために課題を見つけて努力できるというのは高く評価できます。
 
 ――印象に残った姿は。
 いっぱいあるからなぁ…。一番衝撃を受けたのは春のセンバツ。最後の集大成となった明豊戦の完封も凄いなと思いながら見てましたね。

 ――5位で獲得できた。
 めちゅくちゃドキドキしましたよ。3、4位で消えるんじゃないかという自分の予想があったので、まさか残っていてくれるとは。縁を感じました。

 ――サイドの投手。
 サイドだからというか、ウチで活躍できると思って推薦しました。平良が似たようなタイプで良いお手本となるでしょう。

 ―今後は。
 プロに入れば良い時だったり、悪い時だったりいろいろなことがある。そういう時にサポートできる存在でいたいですね。

 2年秋の関東大会で高崎健康福祉大高崎(群馬)にメッタ打ちされても、今年のセンバツ1回戦で敗れて涙を流しても、常に上を向き成長につなげた深沢。5位指名からの下克上に期待だ。
                      (柳内 遼平) 
 ◇深沢 鳳介(ふかざわ・おうすけ)2003年(平15)11月5日生まれ、東京都江戸川区出身の17歳。第四葛西小1年から「雷サンダース」で野球を始め、上一色中では軟式野球部に所属。名前の字は父・竜之さんが「深い所からでも羽ばたけるように」と選び、読みは母・由紀さんが好きだったテレビドラマ「やまとなでしこ」で堤真一が演じた中原欧介に由来する。1メートル77、74キロ。右投げ右打ち。 

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