巨人・原監督が投手陣に苦言 緊急リリーフで3失点の戸根は「そういう仕事だからね。フォローできない」

[ 2021年10月16日 18:23 ]

セ・リーグ   巨人7―8広島 ( 2021年10月16日    東京D )

<巨・広25>8回、選手交代を告げ、厳しい表情でベンチに戻る原監督 (撮影・森沢裕)
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 巨人は今季カード最終戦となった広島戦(東京D)で必死の追い上げも及ばず、7―8で敗戦。12戦勝ちなしとなり、球団史上4度目の10連敗となった。2017年5~6月に喫した球団ワースト13連敗が近づくとともに、クライマックスシリーズ(CS)進出を争う4位・広島とのゲーム差は9月23日の14から3に。9月2日には貯金が15あったが、ついに今季初の借金2となった。

 0―8の劣勢から7回に5点、9回に2点を返す猛反撃も及ばず、前夜のヤクルト戦(神宮)と同じスコアでの敗戦。試合後、原辰徳監督(63)は3回までに7失点したことについて聞かれると「まあね、それはもう。やっぱりまあ重かったというところですね」とコメント。プロ最短となる2/3回で4失点KOされた先発左腕・高橋についてはボールが真ん中に集まり過ぎたという指摘に「それはそうでしょうね。1回もたずっていうところですからね」と振り返った。

 初回で緊急リリーフに立った戸根はピンチを切り抜け、2回は3者凡退。だが、3回には鈴木誠に36号ソロ、坂倉を四球で歩かせた後で菊池涼に16号2ランを浴びて3点を失った。戸根は急きょだったかもしれませんが…と水を向けられると「戸根はだってそういう仕事だからね。それはないでしょう」とピシャリ。もったいなかったとの指摘には「いやまあ、そこはね。フォローできないところですね」と苦言を呈した。

 それでも、8点劣勢から7点を返した打線について「ねえ、少し何となくこう一体感みたいなものをね、できつつあるというところでしょうね」とし、主砲・岡本和の2試合連続打点については「そうですね」と一言。7回の第4打席で右前腕部付近に死球を受けて交代した坂本については「大丈夫だと思うんだけど。病院にも行かないっていうことだったから。ドクターにも、来ているからね」とし、大事を取っての交代かと問われると「そうですね。かなり痛みが強かったというところでしょうね」と説明した。

 そして、残念ながらなかなか連敗を止められない、という問いかけには「まあそれは現実としてね、やっぱりまだまだ残り試合あるわけだから、そっちの方に方向を向いてね、行くしかないでしょうね」と話す指揮官だった。

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