センバツ準Vの明豊 主砲・米田の決勝打で1点差逃げ切り「もう一度、甲子園で勝負がしたい」

[ 2021年7月12日 05:30 ]

全国高校野球選手権大分大会2回戦   明豊3―2大分雄城台 ( 2021年7月11日    別大興産 )

<明豊・大分雄城台>8回裏、左越えへ逆転適時2塁打を放つ明豊の米田
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 第103回全国高校野球選手権(8月9日から17日間、甲子園)の地方大会は11日、各地で行われた。大分では今春選抜大会準優勝の明豊が登場。大分雄城台に苦戦も8回に米田友(3年)が勝ち越しの適時二塁打を決め、3―2で振り切った。

 今春センバツ準Vの明豊が粘る大分雄城台に逆転勝ちし、初戦を突破した。主砲のバットがチームを救った。2―2で迎えた8回1死二塁で4番・米田友(3年)が左越えに勝ち越しの二塁打を放った。

 米田は和歌山から明豊の野球に憧れて大分にきた。「17年の(夏の甲子園)ベスト8を見たのと、明豊に行った2学年上の先輩から“野手が成長できる”と言ってもらって。この夏は大分大会を勝ち抜いて、もう一度、甲子園で勝負がしたい」。今春センバツでは2回戦の市和歌山戦で本塁打。大暴れした聖地に戻ることを誓った。

 仕切り直しの一戦で苦しんだ。9日の試合が7回無死2―0でリードしながら降雨ノーゲーム。10日も降雨中止。2日遅れの初戦だった。3回に2点を先制され、打線は相手投手の術中にはまり、6回まで無得点。それでも先発した財原光優(3年)が4回以降を無安打に抑え、7回は3者連続三振で味方の反撃につなげた。

 センバツの1回戦。東播磨(兵庫)戦も延長11回10―9の死闘を制して勢いに乗り、決勝まで駆け上がった。幸修也主将(3年)は「甲子園を目指すためには、接戦は避けて通れない。乗り越えられたのは大きい」と胸を張った。川崎絢平監督も「3年生が“負けられない”という気持ちを見せてくれた。反省すべき点は反省して、ここから波に乗っていきたい」と前を向いた。センバツ同様に初戦の苦戦を“吉兆”にして、甲子園へ春の忘れ物を取りに行く。

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2021年7月12日のニュース