阪神 40年ぶりG戦1安打0-1負け 矢野監督、打者陣に「残り3試合に気持ちをぶつけてほしい」

[ 2021年7月12日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神0-1巨人 ( 2021年7月11日    甲子園 )

<神・巨>初回1死、糸原は二ゴロに倒れる。投手高橋(撮影・北條 貴史)
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 阪神は11日、2位・巨人に今季最少の1安打で今季5度目の零敗を喫し、1・5ゲーム差に迫られた。伝統の一戦で0―1のスコアで1安打止まりは1981年4月11日以来、40年ぶりの屈辱。今季の巨人戦は通算7勝8敗となって初めて黒星が先行した。V奪回への最大の近道は、やはり「G倒」。矢野燿大監督(52)は「最後に勝てばいい」と前を向いた。

 9回は藤浪、及川ら救援陣も総出で、ベンチから戦況を見守った。2死からも一発を秘めた代打陣を起用することなく、最後は試合前まで出塁率・328を誇った糸原に打開を託した。しかし結果は空振り三振。9回では今季最短の2時間19分での幕切れ。今季5度目の零敗を喫した矢野監督は、厳しい表情で試合を振り返った。

 「プロである以上、結果で示していかないとダメだし、それだけやられているということは、まだやれることがあると思う」

 敗因は言うまでもなかった。西勇の好投もむなしく、打線が無援…。唯一の好機は3回だった。無死から中野が中前打で出塁し、続く西勇が1球で犠打を成功。リズムよく1死二塁とし、「あと一本」を待った。だが近本が初球のスライダーを打ち損じて一ゴロ。なおも2死三塁で糸原は二ゴロ。序盤の好機を逸して先発・高橋を完全に勢いづかせ、7回無失点の投球を許した。

 「(高橋は)すごく良かったというふうには見えない。プロとして何度もやられるという悔しさをしっかり持って、やっていきます」

 珍しく、打線に苦言も呈した。これで高橋は今季の阪神戦4戦4勝で、“天敵”と化した。高橋―大江―ビエイラに対して3者凡退は7度。4回以降は出塁すら許してもらえなかった。拙攻の連鎖で今季最少の1安打。巨人戦で1安打による0―1の敗戦は、実に40年ぶりの屈辱だった。

 目下、甲子園では、18年以来3年ぶりの8カード連続勝ち越しなし。本拠地で勝ち越せないと、波に乗るのは難しい。2位・巨人とは1・5ゲーム差。直接対決は7勝8敗となり、今季初めて黒星が先行した。だが指揮官の闘志は、目の前の結果に左右されない。

 「一喜一憂して戦うことはない。全部勝ち越して全部勝てるということを目指してやっていくけど、(今は)その過程のこと。今、負け越したって、最後に勝てばいい」

 過去5度の優勝年のうち4度は巨人戦で勝ち越しており、やはり宿敵を倒さない限り、頂点にはたどり着けない。「打者陣の奮起というか、残り3試合に気持ちをぶつけてほしい」。まずはその態勢を整えるためにも、前半戦残り3試合でチームの真価を問う。(山本 浩之)

 《40年前は定岡に…》阪神の巨人戦0―1敗戦は昨季8月18日以来だが、1安打以下に封じられたのは81年4月11日以来40年ぶり4度目。今カードは1勝2敗で負け越し。甲子園では5月18、19日のヤクルト戦から8カード連続で勝ち越しがない。これは18年5~8月にかけての11カード連続以来3年ぶりだ。2位・巨人とは7月7日以来の1・5ゲーム差に接近。12日からの球宴前最終カード、DeNA3連戦も甲子園が舞台。負け越せば巨人次第で前半戦首位ターンの消滅もある。

 ▽前回の巨人戦1安打0―1敗戦  81年4月11日の甲子園。巨人先発・定岡の好投の前に、打線は初回先頭・北村の左二塁打以降、27人連続アウトの“準完全試合”を喫する屈辱。阪神のルーキー、中田はプロ2試合目の初先発。4回、中畑にソロを許しただけの8安打無四球完投敗戦だった。

 《中野が唯一の安打》この日、中野は唯一の安打を放った。0―0の3回先頭で迎えた第1打席。カウント2―2から高橋の外角への119キロスライダーに食らいつき、中前へ運んだ。これで3日の広島戦(マツダ)から自己最長8試合連続安打。1点を追う9回2死の守備では丸の左前に抜けようかという打球を好捕して素早く一塁へ送球するなど、攻守で存在感を発揮した。

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