JR四国 元西武の南川 プロ最後の登板で1死も奪えなかった京セラDで完封「戻ってきて大正解」

[ 2021年7月12日 05:30 ]

第46回日本選手権大会2回戦   JR四国1-0トヨタ自動車 ( 2021年7月11日    京セラD )

<JR四国・トヨタ自動車>最後の打者・八木を右飛に打ち取り、ガッツポーズするJR四国・南川(撮影・井垣 忠夫)
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 2回戦2試合と準々決勝1試合があった。JR四国は2回戦でトヨタ自動車を破り、4強だった1974年の第1回大会以来となる8強進出。元西武の南川忠亮投手(29)が散発3安打で完封した。19年の前回大会を制した大阪ガスもベスト8に進み、NTT東日本はタイブレークの延長戦で競り勝ち、一番乗りで4強を決めた。

 JR四国が大会5度の優勝を誇るトヨタ自動車を1―0で破り、74年の第1回大会以来の8強に駒を進めた。

 最後の打者を打ち取ると、元西武で復帰2年目の南川忠亮は左手のグラブを突き上げた。「最後まで完封できると思わなかった。フォークでストライクが入ったので有効に投げられた」。19年5月19日、プロ最後の登板が京セラドームだった。3連続四球で1死も取れずに降板した苦い記憶からか4回まで毎回四球を出したが、プロで学んだ制球力重視でアウトを重ね、6回無死一、三塁から高木ちからがスクイズで挙げた1点を守り切った。

 西武退団後に野球を辞めることも考えていたが、佐野晃前監督らの説得で翻意。プロ入り前は果たせなかった全国大会初勝利に「戻ってきて大正解です」と笑みが絶えなかった。(石丸 泰士)

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2021年7月12日のニュース