帝京・武藤主将ダメ押し2ラン 花巻東の妹・咲夢とW甲子園へ好発進!

[ 2021年7月12日 05:30 ]

全国高校野球選手権東東京大会2回戦   帝京10―0淑徳巣鴨 ( 2021年7月11日    神宮 )

<帝京・淑徳巣鴨>初戦をコールドで突破し、スタンドにあいさつする武藤主将(左から3人目)ら帝京ナイン(撮影・木村 揚輔)
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 夢は兄妹そろっての甲子園だ。昨夏の東東京独自大会を制した帝京は武藤闘夢(とむ)主将(3年)のダメ押し2ランなどで、6回コールドで淑徳巣鴨を撃破。11年夏以来の甲子園へ好発進した。

 「内角の変化球。感触は凄く良かった。でも、その前に凡退してますから」。高校通算8本目を喜ぶよりも初回、4回に凡退したことを反省した。コロナ禍で昨夏の全国高校選手権が中止となり、号泣した先輩たちの姿も決して忘れない。「託されたものがあります」と語気を強めた。

 武藤家にとっても特別な夏だ。妹の咲夢(さくむ)は岩手・花巻東女子硬式野球部の1年生。今夏の全国女子選手権は決勝が甲子園開催とあり、兄妹そろっての大舞台を目指す。桐生商元監督だった父・賢治さん(49)は、02年夏に同校を率いて甲子園に出場。「闘夢が生まれたのは群馬大会で私が優勝した02年7月29日からちょうど1年後。夢をかなえてほしいという意味で命名しました」と語った。今夏は武藤家の家族LINEが忙しくなりそうだ。(伊藤 幸男)

 《淑徳巣鴨 池江母校散る》帝京に6回コールドで敗れたが、3回までは1点差の展開に恵谷拓史主将(3年)は「点を取るチャンスは何度かあった」と悔しがった。東京五輪の競泳女子日本代表・池江璃花子の母校。約1カ月前、池江が五輪出場のあいさつで訪れたという。「会えませんでしたけど…。病気(白血病)から復活した先輩が五輪に出る。僕たちも頑張らないといけないし、テレビで応援します」と話した。

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2021年7月12日のニュース