慶応が桐蔭学園との名門対決制す 前田智徳氏の次男・晃宏が好救援「この夏は誰よりも輝いてはしゃぎたい」

[ 2021年7月12日 13:55 ]

全国高校野球選手権神奈川大会1回戦   慶応5―4桐蔭学園 ( 2021年7月12日    サーティーフォー保土ケ谷 )

<神奈川県予選桐蔭学園・慶応>救援登板する慶応・前田(撮影・島崎忠彦)
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 ともの夏の甲子園で優勝経験のある慶応と桐蔭学園が1回戦で激突。慶応が1点差で桐蔭学園を振り切った。

 1―2の5回2死二、三塁から登板した、エース右腕の前田晃宏(3年)は3回1/3を投げ5安打2失点、6奪三振の力投を見せた。

 大会直前の練習試合で右膝を負傷。テーピングを巻いたまま、マウンドに上がった。広島で活躍し通算2119安打を放った父・智徳さんからは「スライディングだけはするな」と忠告されていたが、父がスタンドで見守る中、7回には二塁ベースに滑り込んだ。「一回、スライディングをして“危ねえ”と思ったので」と、その後はヘッドスライディングに変えた。

 昨秋の神奈川県大会で1―6で敗れた桐蔭学園にリベンジ。森林貴彦監督は、勝利の瞬間にうれし涙を流し「一生残る試合だったんじゃないかなと思います」と興奮気味に話した。ノーシードから頂点へ。前田は「この夏は誰よりも輝いて、誰よりもはしゃぎたい」と笑顔で言った。(川島 毅洋)

 ◇前田 晃宏(まえだ・あきひろ)2003年(平15)8月18日生まれ、東京都出身の17歳。小1から世田谷インディアンズで野球を始める。広島・牛田中では広島ボーイズに所属。慶応では1年秋からベンチ入りし2年秋からエース。50メートル6秒0。1メートル76、74キロ。右投げ右打ち。

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