エンゼルス ドラ1巡で注目右腕のバックマンを指名 「先発で育てていきたい」

[ 2021年7月12日 11:22 ]

 エンゼルスがドラフト1巡(全体9番目)でマイアミ大(オハイオ州)右腕サム・バックマン(21)を指名した。今季の成績は12試合に先発し4勝4敗、防御率1・81。59回3分の2を投げ93個の三振を奪い、被打率は・147。最大の武器は94マイル(約151・2キロ)から97マイル(約156・1キロ)の高速シンカーで百マイル(約160・9キロ)を越えることも。スライダーとチェンジアップも良く、三振をたくさん奪える。

 エンゼルスのアマチュアスカウト部長マット・スワンソンは「チームにインパクトをもたらせる投手、先発で育てていきたい。早く契約を済ませて、チームに合流してもらいたい」と話した。さらに「速い球を投げられるし、ゴロをたくさん打たせられる。パワーピッチャーだけど、技巧派の部分もあり、良い感じでブレンドされている特別な投手」と説明した。

 1巡9番目は、エンゼルスでは97年1巡3番目指名のトロイ・グロース三塁手以来の高い指名順。エンゼルスは昨季1巡10番目で左腕リード・デトマーズを指名したが、2年連続でトップ指名権で投手を選んだ。球団は先発で育成していく意向だが、今回のドラフトでは最もメジャーに近い投手と評価され、試合終盤のリリーバーとして今季中にデビューする可能性も囁かれている。

 今回のドラフトで大器と評判のバンダービルト大右腕クマー・ロッカーも残っていたが、エンゼルスはあえて即戦力のバックマンを選択した。エンゼルスは前半戦45勝44敗で折り返したが、プレーオフ進出にはブルペンの補強が必要不可欠。なおバックマンは大学では微生物学専攻。

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2021年7月12日のニュース