秋田・大曲工の長淵星河がアーチ&完封 「風間球打から打った男」藤川は2安打

[ 2021年7月12日 20:14 ]

秋田大会2回戦   大曲工7―0横手清陵学院 ( 2021年7月12日    山田久志サブマリン球場 )

<秋田大会 大曲工・横手清陵>4回2死二、三塁、3ランを放ちガッツポーズする大曲工・長淵星(撮影・河野 光希)
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 ロケットのように打ち上げた。2―0とリードした4回。2死二、三塁から大曲工の長淵星河(せいが=2年)が左越えに3ラン。人生初の柵越えアーチに「気持ち良くベースを回れました」と笑顔で振り返った。

 「9番・投手」で出場した背番号10は「本塁打を打ってアドレナリンが出た」と、自己最速を3キロも更新する138キロを計測するなど力投。7回6安打無失点で大勝に導いた。

 昨秋の時点で最速131キロ。急成長の理由は2つある。冬の練習期間は雪の上でダッシュを繰り返し、下半身を強化。春季大会は2回戦のノースアジア大明桜戦で先発するも5回4失点で敗戦。投げ合った153キロ右腕・風間球打(3年)の姿を見て「楽しんでプレーしていたので、自分も楽しもう」と前向きな意識の大切さを学び、成長につなげた。

 父・勉さんから「星が流れるような美しい心を持ってほしい」と名付けられた男がJAXAのロケット実験場がある能代の地で躍動。「夢はプロ野球選手」という右腕の未来は無限に広がっている。(柳内 遼平)

 ○…大曲工の4番・藤川空宙(そら=3年)は2安打2得点で攻撃をけん引し「投手を楽にさせてあげたかった。得点につながって良かった」と笑顔を見せた。春季大会では今秋のドラフト1位候補に挙がるノースアジア大明桜・風間から3ランを放った右の長距離砲。父・篤さんから「宇宙のような大きな夢に向かってほしい」と名付けられた男は「秋田で1番になって、甲子園で優勝したい」と力を込めた。

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