“忍者”菊池涼介 ついに二塁手のシーズン無失策、守備率10割達成 プロ野球史上初の快挙

[ 2020年11月11日 20:38 ]

セ・リーグ   広島2―3中日 ( 2020年11月11日    マツダ )

<広・中>失策なしでシーズンを終えたことを紹介され、ベンチで笑顔の菊池(撮影・椎名 航)
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 広島の菊池涼介内野手(30)が二塁手として史上初となるシーズン無失策、守備率10割の偉業を達成した。

 前日10日のヤクルト戦(神宮)に「8番・二塁」で先発出場し、ノーエラーのまま7回攻撃中に交代して開幕から106試合、503連続守備機会無失策としていた菊池涼。今季最終戦となった11日の中日戦(マツダ)は先発メンバーから外れ、そのまま最後まで出場せず、史上初の記録達成が決定した。

 中京学院大から2011年ドラフト2位で広島入りした菊池涼は今季でプロ9年目。プロ2年目の2013年から昨年まで二塁手歴代最長の7年連続でゴールデングラブ賞を獲得しており、圧倒的な守備範囲の広さ、無理な体勢からでも正確な送球でアウトを取る身体能力の高さなどから“忍者”の異名を持ち、球界屈指の名手として知られる。10月15日の巨人戦で6度あった守備機会を4補殺、2刺殺の無失策で終え、開幕から91試合ノーエラー。和田豊(阪神)が1993年4月10日の中日戦から9月9日のヤクルト戦までマークした同一シーズン432連続守備機会無失策を27年ぶりに更新する434とし、セ・リーグ新記録を達成していた。

 これまで二塁手のシーズン最高守備率は1987年高木豊(大洋)、1994年白井一幸(日本ハム)が記録した・997(失策はともに2)。二塁手はもちろん、一塁手以外の内野手でシーズン無失策は過去に例がなく“忍者”菊池涼にふさわしい大きな勲章となった。

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2020年11月11日のニュース