元広島監督・野村さん、退団するかつての部下・小窪を絶賛「後輩からの信頼ってのはもうものすごいものが」

[ 2020年11月11日 22:01 ]

セ・リーグ   広島2―3中日 ( 2020年11月11日    マツダ )

<広・中>今季最終戦を終え、退団する小窪はあいさつする
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 2010~14年の5年間に渡って広島監督を務め、16~18年に果たしたリーグ3連覇の礎を築いた野球評論家の野村謙二郎さん(54)が今季最終戦となった広島―中日戦(マツダ)でCS放送「J SPORTS1」の解説を務め、今季限りで広島を退団する小窪哲也内野手(35)に熱いエールを送った。

 PL学園、青山学院大を経て2007年の大学・社会人ドラフト3位で広島に入団した小窪は内野ならどこでも守れる万能選手で、チームが25年ぶりの優勝を果たした2016年から2年間に渡って選手会長を務めた功労者。だが、球団は今月5日に「小窪選手と話し合いを行った結果、本人の意思を尊重し、自由契約という形をとることになりましたので、お知らせいたします」と発表していた。

 これを受け、試合中に「やっぱりゲームに出たい、そしてまだやり残したことっていうのが自分の中にあるんだと思うんですよね」と小窪の胸中を思いやった野村さんは「彼のことなんで、どこかのチームでまたライバルになると思うんですけども。非常にカープ内では人望のある、そして兄貴的な存在でしたから。また新天地でも頑張ってもらいたいですね」とエールを送った。

 そして、8回に代打で登場した小窪が見事に今季初安打となる右前打を放つと「これがカープでの、おそらく最後の打席になるんじゃないかと思いますけども」と感慨深げ。「選手会長もしたんですけど、後輩からの信頼ってのはもうものすごいものがありましたよね。先輩を怒るだけではなく時には後輩にいじられて。誰も後輩のミスとか行動を指摘できない時に彼は言える選手。だから『あの小窪さんが怒るってことは相当なこと』なんだと。その後にしっかり話をして、説得して。選手会長の時はものすごくそういうのがゲームに影響したんじゃないのかなと思いますね。勝ち星につながったんじゃないかなと思いますね」と小窪の類まれなキャプテンシーを絶賛。そして「僕も一緒にプレーさせてもらいましたけども、まー…ガッツのある選手ですよ」と話していた。

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2020年11月11日のニュース