【阪神・矢野監督と一問一答】「一番緊張する場面で能見にバトン渡せた」

[ 2020年11月11日 22:45 ]

セ・リーグ   阪神1-0DeNA ( 2020年11月11日    甲子園 )

<神・D24> 最終戦を終え、ファンに向けて挨拶する矢野監督                                                      
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 今季最終戦を終えた阪神の矢野燿大監督(51)が取材に応じ、藤浪や今季限りで退団する能見などについて語った。

 ―悔しいシーズン。
 「もちろんね。両方あるし。頑張れた部分と頑張れなかったというか、頑張らせてもらえなかった、相手のあることなので、そういうこともある」

 ―投手陣が踏ん張った。
 「うちの持ち味というかね。こういう試合をどうとるかっていうところで、1―0という一番緊張する場面で能見にバトン渡せたっていうのは。もちろん点を取って渡せるのもよかったと思うんだけど。結果的にね。余裕を持って投げるというよりはあの場面で投げたっていう状況の方が、ある意味能見自身、思い切ってさらにいけるっていうものになったんじゃないかな」

 ―藤浪は無死一、三塁となった5回も粘った。
 「良い形で終われたし、もちろんその先を言えば、ピンチを作らないのが最高なわけだけど。でも、あのピンチの場面で三振を狙って取りに行くというところもできたし。素晴らしいピッチングでした」

 ―近本も良かった。
 「ちょっとなかなか、みんな自分のポイントで振れてなかったけど。チカが初球やけど見事なバッティングで1点もぎ取ってくれたんでね。まあもちろん3割打てれば良かったっていうのもあるけど、逆にこの悔しさっていうのを来季に向けてもらって。3割や盗塁数、守備でも走攻守で中心になってもらわないと困るんでね。そういう2年目をしっかり乗り切ってやれたんでね。油断することなく、さらに上を目指してほしいと思うシーズンになりました」

 ―残ったメンバーに引き継いでもらいたい。
 「これある意味、毎年、この状況は訪れるんでね。みんなもいつか当事者に。当事者というか、タイガースから離れるだったり、ユニホームを脱ぐというのはみんなが絶対に通らないと駄目な道なんでね。それをみんなでどう感じるか。また能見なんかは背中で引っ張っていってくれた。そういうもので投手陣に対して、残していってくれたというのもしっかりあるんで。いいものはタイガースの伝統として残していってほしいし。自分もある意味、一生プロ野球選手ではいられないんだという自覚を、しっかり持ってやっていってもらえると思うんで。たくさんの選手が色んな部分を残してくれたんで。一つ一つ、個人、個人、またチームとして成長していきます」

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2020年11月11日のニュース