牛島和彦氏 ヤクルト・奥川、足りない部分をどう2年目につなげるか

[ 2020年11月11日 05:30 ]

セ・リーグ   ヤクルト3-7広島 ( 2020年11月10日    神宮 )

<ヤ・広24>2回、田中広に投げ込むヤクルト先発・奥川(撮影・村上 大輔)
Photo By スポニチ

 【牛島和彦 視点】ヤクルト・奥川は初登板で力むかなと思ったが、落ち着きを感じた。力いっぱいだと頭を振ったり、体が開いたりするが、そうした「やってはいけないこと」はしなかった。コントロールもある程度できていた。そこは良かった点だ。

 ただ結果はもちろん、気になる点はいくつかあった。まず直球がシュート回転することが多かった。セットポジションでは球速が落ちる傾向もあった。

 フォーム的なバランスは、もう少しためがあると打者が打ちにくい。少し素直かな。高校時代からヤンキース・田中に似ているといわれていたようだが、もう少し下半身を使い、体重移動がうまくなって下が粘れると近づけると思う。頭はぶれていないので、下半身を上手に使い、もう少し打者寄りでボールを放せるとシュート回転の幅も減る。クイックで球速が落ちないようにするのも、下半身の使い方が重要。感じた足りない部分をどう2年目につなげるか。

 変化球の精度など良い点も多くある。チームの分析はもちろん、本人もしっかり整理し、生かしていってほしい。

続きを表示

2020年11月11日のニュース