改めてわかる球児のすごさ 20試合連続ホールドポイント 38試合連続無失点 10試合連続登板

[ 2020年11月11日 05:30 ]

阪神・藤川球児引退試合 ( 2020年11月10日    甲子園 )

<神・巨>9回、現役最後の登板を終えた藤川は巨人ベンチにあいさつする(撮影・大森 寛明)
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 阪神・藤川球児投手(40)が10日の巨人戦で引退試合に臨み、慣れしたんだ“最終回”に登板した。今季最多2万1392人を集めた本拠地・甲子園球場で「火の玉」と称された全12球の直球勝負で2三振を奪うなど打者3人を抑え、22年間の現役最後のマウンドを終えた。引退に際して、改めて記録を振り返った。

 ☆球団別成績 NPB通算782試合のうち、最も対戦したチームは巨人の144試合6勝5敗46S。以下セ球団では中日132試合8勝8敗47S、DeNA129試合10勝7敗37S、ヤクルト123試合14勝6敗40S、広島118試合9勝7敗37S。交流戦は歴代最多の136試合に登板した。対戦した11球団すべてからセーブを記録したが、勝利は西武戦のみ未勝利に終わった。

 ☆球場別成績 登板した26球場のうち、最多は本拠地甲子園の355試合33勝18敗114S。敵地最多は東京ドームの73試合2勝1敗22S。現セ本拠での最少は09年開場のマツダスタジアムで34試合0勝2敗11S。セ本拠で唯一の未勝利(なお広島市民では14試合1勝1敗4S)。

 ☆対戦打者 598人と3753打席で対戦。最多は阿部慎之助(巨)の58打席で53打数9安打の被打率.170。本塁打と打点は許さなかった。最も安打を打たれたのはラミレス(ヤ、巨、D)の17安打、本塁打も4本で最多。逆に最も得意としたのが、意外にも巨人の4番を務めた李承(火ヘンに華)(ロ、巨)で、17打席で13打数無安打、1犠打3四球、打点なし。無安打の打数では飯原誉士(ヤ)の15打数が最多だが、打点1を許している。

 ☆奪三振 422人から1220奪三振。最多は村田修一(横、巨)の18。2桁奪三振はこの日10個目の坂本勇人(巨)まで13人を数え、前記の阿部からは10、ラミレス15、李承(火ヘンに華)11と強打者との対戦に勝負強さを発揮した。奪三振0の176人に目を向けると、最多対戦は松本啓二朗(D)の10打席で1安打1犠打2四死球。00年のみ対戦のR・ローズ(横)は5打席で1本塁打を含む4安打1四球、被打率1.000の隠れた苦手打者だ。

 ☆連続記録 05年6月7日のオリックス戦から7月20日の横浜戦にかけて20試合連続ホールドポイント(ホールド+救援勝利)。この間6月14日の西武戦から7月20日の17試合連続ホールドはプロ野球記録。06年4月15日の広島戦から7月11日の広島戦まで38試合連続無失点のプロ野球記録。47回2/3連続無失点はセ3位の記録。守護神として活躍した07年は8月30日の広島戦から9月9日の巨人戦までセ・リーグ記録の10試合連続登板。2勝7セーブでチームを10連勝に導いた。

 ☆通算記録 08年9月25日横浜戦で通算100セーブ、11年8月25日巨人戦では通算100ホールドで、プロ野球史上初の100S&100Hを達成。17年5月30日ロッテ戦では史上146人目の通算1000奪三振到達。通算771回2/3は93年野茂英雄(近鉄)の871回を100イニング近く更新する史上最速。

 ☆シーズン最多 05、06年は最多ホールドポイント(HP)。07、11年には最多セーブ。両部門のタイトルホルダーは藤川が初で、武田久(日=HP(1)、セーブ(3))、平野佳寿(オ=HP(1)、セーブ(1))の3人だけ。 (数字はNPBでのもの)

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2020年11月11日のニュース