近大・佐藤 リーグタイ記録13号も…敗戦に表情厳しく「1本は打ったが仕事はできなかった」

[ 2020年10月12日 14:59 ]

関西学生野球連盟 令和2年度秋季リーグ戦 第5節2回戦   近大4―5立命大 ( 2020年10月12日    ほっと神戸 )

<立命大・近大> 3回無死一塁、右越え2ランを放ち叫ぶ近大・佐藤 (撮影・亀井 直樹)
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 巨人、阪神などが今秋ドラフト1位候補に挙げる近大・佐藤輝明内野手(4年=仁川学院)が母校の先輩・二岡智宏(現巨人3軍監督)が持つ、通算13本塁打(82年の新リーグ創設以降)のリーグ記録に並んだ。

 3回無死一塁、カウント1―0から立命大先発・村上の内角138キロ直球を強振。打球は高い弧を描き、右翼席で弾んだ。

 「1本出たのは良かったと思います」

 一時は4点までリードを広げたが、中盤に追いつかれ痛恨のサヨナラ負け。佐藤自身も4―4の7回1死満塁など、本塁打以降の2打席は三振に終わっただけに表情は厳しい。

 「1本は打ったが、仕事はできなかったというのが今日の感想。もとから記録はあまり気にしていない。1本出たけど、今日良かったのはそこだけ」と淡々と振り返った。

 この日は4球団のスカウト陣が視察に訪れた。西武・渡辺久信GMは「すごかったね。力強さを感じる。どこのチームもトップクラス(の評価)じゃない?」と再評価。「野手もそうだけど、ウチは先発投手も足りない。投手は毎年、ドラフト1位が出るが、野手はなかなか出てこない…というのは鉄則としてあるけど、最終的な決断は直前。投手も野手もどっちも欲しいよ」と笑った。

 近大は6勝2敗となり、立命大と並んで2位となった。今リーグ戦は勝率で争われるため、自力優勝の絶対条件は次節で対戦する関大戦の連勝となった。佐藤は「優勝の可能性は残っている。ここで(気持ちが)落ちるのではなく、あと2試合勝つことに集中したい」と前を向く。優勝とリーグ新記録を目指し、全力で残り2試合に挑む。

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